9月中旬のこと、茶目子さんと六本木で過ごす午後の続き。
「東京ミッドタウン六本木」の『リオ・ブルーイング & コー』でベルジアン・ビアをサクッと飲んだ後、二人で向かったのは、国立新美術館。
何時も撮影する、レストランの外観。
今日は多くの来館者で賑わっている。
三階に上ると、この橋を渡って天空のレストラン、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』に歩みを進める。
コロナの行動制限が解かれた今も、ここでは四人用のテーブルに斜向かいでテーブルセッティング。
このセルヴィエットに刺繍されたロゴマークを見ると、食欲が湧いてくる。
乾杯のワインは、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ロゼ、ミレジム、2018年。
1898年にコート・シャロネーズのリュリーで創業されたクレマン専業メゾン、ヴーヴ・アンバルのミレジム・ロゼは旨い。
今夜は茶目子さんと私の合同での誕生日のお祝い。
「お誕生日おめでとうございます」の乾杯。
二人の誕生日は僅か6日違い(もちろん誕生年は違います)。
アミューズは、ドライトマトとオリーブのマドレーヌ、黒オリーブのサブレ。
バゲットも届く。
お供は、カレー風味の鶏のリエット。
これが美味しく、パンが進む。
茶目子さんのアントレは、軽く燻製をかけたカンパチのマリネ、フレッシュトマトのラヴィゴットソース。
カンパチも植田シェフの手に掛かると立派なフレンチの一皿になる。
私のアントレは、鴨のテリーヌ、カンパーニュ風、リンゴと生姜のチャツネと香ばしいアーモンドのサラダ添え。
ピスタチオ入りの鴨のテリーヌは大好物。
生姜風味のリンゴのピューレが鴨のテリーヌに良く合って旨い。
茶目子さんからカンパチのマリネを一切れいただく。
そして私も鴨のテリーヌを一切れ差し上げる。
白ワインはボトルで注文。
少し強めに冷やすようにお願いしたら、こんなにたっぷりのクラッシュドアイスが届いた。
選んだワインは、ミシェル・ブーズロー・エ・フィス、ブルゴーニュ・コート・ドール、シャルドネ、2018年。
ミシェル・ブーズローはムルソーの名門ドメーヌ。
ブルゴーニュ・コート・ドールは2017年に新しく制定されたAOC。
再び乾杯。
流石ミシェル・ブーズロー、素晴らしいシャルドネだ。
ムルソーとピュリニー・モンラッシェの畑のぶどうを用い、樽(新樽15%)で12ヶ月熟成後、更にタンクで2か月熟成。
まさに村名クラスに匹敵するシャルドネだ。
ポワソンは、シイラのロースト、サツマイモのガレット、ベアルネーズソースとブールノワゼット。
何故か代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』の皿が使われている。
皮がパリッと焼かれ、身はジューシーなシイラが美味い。
二種のソースの組み合わせも料理を引き立てる。
サツマイモのガレットは味に変化を付ける良い働きをしている。
茶目子さんと過ごす、六本木での合同お誕生会の楽しい夜は続きます。