六本木の国立新美術館の中にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で友人達と過ごす楽しいディナーの続き。
今夜のメンバーは、KEiさん、すみれさん、ちぃさん、茶目子さん、そして私。
アミューズ・ブッシュは、冷たいミネストローネと小海老のベーニェ。
合わせて飲んでいるのは、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2018年。
小海老のベーニェにはパプリカパウダー。
サクッと揚った海老が美味い。
冷製のミネストローネは暑い季節には嬉しい料理。
ヴォリュームもしっかりあるので、ワインを飲む前に食べると悪酔いを防ぐことが出来る。
『ポール・ボキューズ』の名前とロゴ入りのこの器が可愛くて好きだ。
パンが届く。
お供はカレー風味の鶏のリエット。
このリエットが美味しく、パンを食べ過ぎてしまうのが問題。
ペアリングの白ワインは、ジェラール・ベルトラン、レゼルヴ・スペシャル、ヴィオニエ、2019年。
ジェラール・ベルトランは1992年創業と若いワイナリーだが、今やラングドック・ルーション地方を代表する造り手で、14のドメーヌを所有。
内、ラングドック・ルーションの6つのドメーヌはビオディナミに転換。
残り8つもビオディナミへの転換を計画中。
ベルトランは元フランス代表のラグビー選手という経歴を持つ。
再び5人で乾杯。
ワインが進むと話も弾む。
私も女子会メンバーになったようで楽しい。
シトラスなどの白い花の豊かな香りに仄かな樽香。
濃厚な果実味、完熟した洋梨やパイナップル、そして蜂蜜、樽のニュアンス、後味には心地良い苦み。
力強いフルボディだ。
アルコール度数も13.5%と高い。
甲イカのセトー風、サフランライス添え。
甲イカは関東では墨イカと呼ばれ、味が良いので高値で取引され、ほとんどが飲食店で買い取られている。
この甲イカも身が柔らかく美味い。
付け合わせはサフランライス。
アイオリソースをお好みで。
このソース、パンにつけて食べても美味い。
続くワインはペアリングのワインではなく、ボトルで追加注文したもの。
ブルゴーニュ、コート・シャロネーズのクローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2012年。
大好きな造り手のシャルドネの、10年近い熟成物。
実は、ジェラール・ベルトランのヴィオニエと、クローディ・ジョバールのシャルドネの飲む順番を迷った。
松尾支配人に相談すると、「両方のワインを試飲して決めて下さい」と、二つのグラスを差し出してくれた。
結果、この順番で飲むことにした。
熟した洋梨やパイナップルの香りに熟成からくるエステル香が混ざる。
濃厚な果実味、活き活きとしたミネラル、複層的な余韻が長く続く。
良いシャルドネのぶどうを使ったワインが到達する熟成感。
やはりクローディのワインは好きだ。
友人達と過ごす国立新美術館のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』での楽しい夜は続きます。