銀座のトルコ料理店、『サライ』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
ビール、スパークリングワインを飲んだ後は、白ワイン。
アナトリアのカヴァクリデレ・ワイナリーが造る、チャンカヤ、2020年。
チャンカヤはトルコで最もポピュラーなワイン。
私もイスタンブールで数限りなく飲んでいる。
カヴァクリデレ・ワイナリーは1929年、アナトリアのカヴァクリデレに設立されたトルコ最初のワイナリー。
カヴァクリデレとは”ポプラの谷”の意味。
アナトリアの地ぶどうを用いたワイン造りを行っており、チャンカヤに使用されているぶどうは、ナリンジェ、エミル、スルタナ。
アルコール度数は13.5%と高い。
レモン、グレープフルーツ、マスカットの爽やかな香り。
フレッシュな果実味と綺麗な酸が調和した、爽快な辛口。
久し振りに飲むチャンカヤがとても美味しく懐かしい。
ウスパナック・ピデ、ほうれん草のトルコピザ。
チーズたっぷりで美味い。
でもこれでお腹がいっぱいになってしまいそう。
続いては、トルコの赤ワイン。
このワインもトルコではポピュラーで、私も現地で随分沢山飲んでいる。
カヴァクリデレ・ワイナリーが造る、ヤクーツ、2020年。
ヤクーツとは、”ルビー”の意味。
ぶどうは、アナトリアの地ぶどうの、オグズギョズ、ボアズケレを中心に、エーゲ海地方産のカリニャン、アリカンテが加えられている。
ヤクーツもアルコール度数は13.5%。
ラズベリーやストロベリーなどの赤いベリー系の香り。
熟したカシス、ストロベリーのコンフィチュール、そしてスミレのニュアンス。
タンニンと酸は控えめ。
料理との相性の良いミディアム・ボディだ。
久し振りに飲むヤクーツもとても美味い。
ケバブの三種盛合わせが届く。
左から時計回りで、イズカラ・キョフテ、ビーフとラムのミンチのグリル。
ドネル・ケバブ、ヨーグルトに漬けたラム肉を大きな串に巻いてローストし、切り落としたケバブ。
タヴィック・シシ、チキンの串焼き。
ここでちぃさんが飲んだことのないトルコのお酒、ラクを注文。
ここのラクは、一番ポピュラーなイエニ・ラク。
ラクはぶどうとアニスを原料として造られる蒸留酒。
アルコール度数は45%と高い。
特徴は、水を加えると白濁すること。
そこでトルコでは、Aslan Sutu=獅子のミルクと呼ばれている。
このアニスの独特の香りが癖になる。
私はイエニ・ラクも好きだが、一番好きなのはテキルダ・ラク。
トルコのお隣のギリシャにもウゾというアニス風味の、水を加えると白濁する酒があるが、こちらは主原料はぶどうではなく穀物。
白濁する酒と言えば、スイスやフランスのアブサンが有名。
アブサンには香り付けにアニスも入っているが、ニガヨモギが主体で、アルコールベースは特に決まっていない。
久し振りに飲むラクが嬉しくて、二杯目。
ちぃさんはまたスパークリングワインを飲んでいる。
何だかアルコールが効いてきた。
あまり記憶がないが、さらに白ワインも飲んでいる。
銀座のトルコ料理レストラン、『サライ』でちぃさんと過ごす楽しい夜は続きます。