6月中旬のこと、友人達と六本木のフレンチでランチをすることに。
「東京ミッドタウン六本木」に来ると、何時も”意心帰”を撮影してしまう。
彫刻家の安田侃氏の作品。
白大理石で作られ、反対側には大きな穴が穿たれている。
向かったのは、「ガレリア」。
ガラス張りの天井を流れる水が涼を誘う。
大きなポットには、美しい白い花。
遠目には上を向いて咲いている珍しいカシワバアジサイに見えたが、近付いてみると葉っぱが異なっている。
これはノリウツギのようだ。
アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、原産地は東アジア。
今年の3月に開業15周年を迎えたが、今も古さを感じさせない好きな場所だ。
平日のお昼過ぎということで、来場者は少ない。
今日のランチのお店は、フレンチの『フィリップ・ミル 東京』。
シャンパーニュ地方の中心、ランスの老舗シャトー、「レ・クレイエール」の二つ星レストラン、『ル・パルク』の総料理長を務めるフィリップ・ミル氏の東京店。
フィリップ・ミル シェフは二つ星を獲得しただけでなく、2011年に38歳の若さでフランス国家最優秀職人賞(M.O.F.)を受賞している。
支配人の中田さんに迎えられ、ウエイティング・スペースを抜けてダイニングに案内される。
広々としたダイニングは、コロナ前に較べてテーブルの数が減らされ、間隔が充分に取られている。
今日はテーブルを特に指定しなかったが、中田支配人が個室を用意してくれていた。
四人で食事をするのに心地良い広さ。
ビルの中のレストランだが、窓の外には緑。
ここは「東京ミッドタウン六本木」の「ガーデンテラス」の最上階で、広いテラスが併設されている。
下方に見えているのは、ミッドタウンガーデンの芝生広場。
皆さんが到着する前に、中田支配人と相談して今日のワインを選ぶ。
何時もはエグゼクティヴ・ソムリエの椨さんに相談するのだが、今日はお休み。
椨さんからは2~3日前に、「お迎えできず申し訳ありません」とのメールをいただいている。
テーブル上にはシャンパーニュのミュズレで作られた置物。
開店時に、フィリップ・ミル氏がスーツケースに詰めていっぱい持って来てくれたのだそうだ。
一個でも文鎮に使えるくらいの重さがあるのに、運ぶのが大変だったと思う。
今日のメンバーが揃い、まずはミネラルウォーターを8種類の中から選ぶ。
選んだのは、奥会津金山天然炭酸の水。
珍しい微発泡の軟水。
続いては、選んでおいたシャンパーニュを抜栓。
カステルノー、ブリュット、レゼルヴ。
モンターニュ・ド・ランスに本拠地を構えるメゾンで、自社畑のぶどうのみを用いてシャンパーニュ造りをしている。
豊かな果実香、ぶどうの凝縮感、複雑なストラクチャー、綺麗な酸、長い余韻、カステルノーのシャンパーニュは美味い。
セパージュは、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール20%で、瓶内熟成期間は6年以上と極めて長い。
リザーヴワインのブレンド比率は約30%、ドサージュは8g/ℓ。
四人で乾杯。
今日のメンバーは、naonaoさん、pink bouquetさん、みぃさん、そして私。
友人達と過ごす、六本木のフレンチ、『フィリップ・ミル東京』での楽しい午後は続きます。