十条の日本酒のお店、『サケラボトーキョー』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。
今夜のメンバーは、すみれさん、茶目子さん、そして私。
銘柄選びはすみれさんにお任せしている。
9種類目の酒は、群馬県太田市の島岡酒造が醸す、群馬泉 本醸造酒。
これはぬる燗でいただく。
久し振りに飲む本醸造酒のぬる燗は新鮮な美味しさ。
このぐい呑み、デザインがなかなか良い。
ここで買うこともできるようだ。
群馬泉で乾杯。
和の出汁を使ったロールキャベツ。
確かにコンソメ味ではなく、しっかり和の出汁。
これも日本酒によく合って美味い。
酒はいよいよ10種類目。
福島県喜多方市の夢心酒造が醸す、奈良萬 純米酒。
雑誌ダンチューの燗酒特集で第一位に選ばれた酒。
これもぬる燗でいただく。
使用米は会津産五百万石で、精米歩合は55%、うつくしま夢酵母で醸されている。
最後の11種類目は、各自が好きな酒を選ぶ。
私の酒は、山形県米沢市の新藤酒造店が醸す、九郎左衛門 裏・雅山流 香華 本醸造 無濾過。
使用米は出羽の里、精米歩合は65%。
〆は、山形出汁のうどん、キュウリのみじん切り入り。
しっかり飲んだ後のシンプルなうどんが美味い。
今回は11種類の日本酒を飲んだが、まだまだ飲みたい酒がいっぱいある。
店長の佐野さんに見送られ、満ち足りた思いで店をあとにする。
流石すみれさん、日本酒を美味しく飲むことができる良い店をご存じだ。
『サケラボトーキョー』を出ると、茶目子さんが予約してくれた二次会の店に向かう。
到着したお店は、なんともディープな雰囲気。
店に看板は無い。
店名を確認できるのは、この小さな表札のみ。
ここは馬肉料理の専門店、『馬ござる』。
店内は完全に満席。
そして昭和レトロな雰囲気。
茶目子さんが予約しておいてくれたカウンター席に座る。
基本的に喫煙可のお店には入店しないのだが、この夜は不意打ちをくらった。
でも最近の若い人はあまり煙草を吸わないようで、店内の煙草の臭いは気になるものの、許容できる範囲。
ビールと日本酒を飲んできているので、ここではレモンサワーでリセット。
何を注文すればよいのだろうと話していると、茶目子さんのお隣の親切なおじさんが、「この四種の馬刺しがお薦めだよ」と教えてくれる。
そこで四種の馬刺しを注文。
驚いたことに、この一皿で800円を少し切るお値段。
左から、肩ロース、モモ肉、あばら側の肉、胸椎後方の肉。
あばら側の肉は通称ざぶとん、胸椎後方の肉は通称サーロインとのこと。
タテガミも注文したが、売り切れ。
新鮮な馬肉が美味い。
この店の人気の理由がわかる。
大根餅。
これも馬肉入り。
馬肉入りのお好み焼きといった感じ。
馬肉のつくね。
私の握りこぶしくらいの大きさがあり、これはつくねというよりハンバーグ。
食べてみると、鶏の軟骨入りつくねと同じくコリコリの食感があり美味い。
二杯目のお酒はハイボール。
馬肉入りもやし炒め。
凄い量が届いた。
もやしに馬肉のミンチを乗せて食べる。
これも美味い。
でも量が多くて食べきれない。
茶目子さんのお隣の親切な客が帰った後、若い男性がその後に座る。
なかなかイケメンだ。
茶目子さん、「良かったらもやし炒めを食べませんか」と、残りを全て取り皿に移して差し出す。
「え、ありがとうございます」とほほ笑む若者の顔が可愛い。
久し振りの馬肉料理は馬かった、ではなく、美味かった。
「茶目子さん、残ってお隣さんと飲めばよかったのに」と茶化して大笑い。
十条は初めて来た街だが、お財布に優しい良い街であることがわかった。
もう一つわかったことは、インドやパキスタン、そしてムスリムの住人も多いようで、インド物産のお店やハラルフードのお店が目に付く。
次回はスパイスなどを買ってみるのも楽しそうだ。
初めての十条で、すみれさんと茶目子さんと、日本酒と馬肉を味わった楽しい夜でした。