森英恵さんのご逝去を悼み、ご冥福をお祈りいたします。
海外の友人達へのお土産の中で、森英恵さんの蝶々のスカーフは人気の一品だった。
世界各国の多くの女性たちにプレゼントしたことを懐かしく思い出す。
表参道にあった森英恵ビルのなかのフレンチレストランは、森英恵さんの迎賓館のようなお店。
そこで食事をしていると、奥の個室からフランス人の友人達と賑やかに話しながら、ディナーを終えた森英恵さんが出てこられた。
私達の姿を認めると、さっとテーブルに来られ、「今夜はありがとうございます」と深々と頭を下げられた。
私も立ち上がり、「今夜は楽しませていただいています」と返礼。
同行の女性は、「森英恵さんともお知り合いだなんて凄いですね」。
いえいえ、お会いしたのは後にも先にもこの一回だけ。
森英恵さんの、とても良い想い出です。
丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で、ちぃさんと過ごす楽しいディナーの続き。
ここはフランス国家最優秀職人賞(M.O.F.)を受賞したエリック・トロション シェフの東京店。
最初のシャンパーニュ、ダニエル・デュモン、ブリュット、グラン・レゼルヴを二杯飲んだ後は、二種類目のシャンパーニュを飲むことにする。
ジャン・ヴェッセル、エクストラ・ブリュット、ブージィ。
モンターニュ・ド・ランス地方のピノ・ノワールの聖地、ブージィ村に本拠地を置く小さなR.M.のメゾン。
8haの自社畑は全てグラン・クリュで、ぶどう栽培はリュット・レゾネ。
このキュヴェはドサージュ無しのエクストラ・ブリュット。
セパージュは、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。
シャンパーニュが代わったので、再び乾杯。
ピノ・ノワールの豊かな果実味を持ちながら、素晴らしいキレの辛口。
これは好みのシャンパーニュだ。
福岡から来る友人も気に入るに違いない。
アントレの二皿目に合わせて楽しむ。
二皿目のアントレは、フォアグラ、鰻。
鰻で巻いたフォアグラのテリーヌには、バルサミコと赤ワインのソース。
添えられているのは、米粉のチュイル。
フォアグラを鰻で巻くとは、驚きの発想。
フォアグラのテリーヌもヴォリューミーで美味い。
フォアグラは日本に入荷しなくなっているので、これが食べ収めになってしまうかもしれない。
(実際にはこの後も四ヶ所のフレンチでフォアグラを食べましたが、どのレストランも「これが最後です」とのことでした。)
飲んでいるシャンパーニュは、この二本。
ミュズレも可愛い。
コレクションに加えておこう。
三皿目のアントレは、ともろこし、雲丹。
一番下に、トウモロコシのムース。
ソースは、海水のジュレ。
海藻が添えられている。
揚げたカダイフの上には生雲丹。
雲丹と海水のジュレを合わせて食べると、磯の香りがしてとても美味い。
魚料理に合わせ、白ワインを飲むことにする。
選んだワインは、ハンガリーのトーレイ社が造る、タリスマン、グリューナー・フェリトリーナー。
トーレイ社は1882年創業の、ハンガリーの大手生産者。
ハンガリーは好きな国で、以前はハンガリーワインを良く飲んでいた。
グリューナー・フェリトリーナーはオーストリアに行くと何時も飲んでいたぶどう品種。
コロナ前、最後の海外旅行先はウイーンで、14回目の訪問だった。
ライムやグレープフルーツの爽やかな香り。
果実味に続き、綺麗な酸。
このぶどう品種の特性を備えた旨いワインだ。
ちぃさんと過ごす、丸の内のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』での楽しい夜は続きます。