「アーティゾン美術館」の『ミュージアムカフェ』で、ちぃさんとイタリアン・ランチとワインを楽しんだ後は、美術館で開催されている企画展を鑑賞。
ここでは一部作品を除き、ほとんどの作品を撮影することが出来る(ただしフラッシュ撮影、動画は禁止)。
3階で入館手続きを終えると、最上階、6階の展示室に進む。
ここで開催されているのは、”写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策”。
写真家の柴田敏雄と鈴木理策の作品と、石橋財団所有の絵画とのコラボ展。
展示は5つのセクションに分かれ、合わせて285点の作品が展示されている。
セクションⅠは柴田敏雄。
館内が薄暗いので、説明パネルの写真がボケてしまった。
パンフレットの表紙にも使われている柴田敏雄の代表作、「山形県尾花沢市」(2018年)。
ダムの水路を流れ落ちる水が美しい造形として捉えられている。
この展示では、ダムやコンクリート擁壁などの写真に、柴田敏雄が選んだ藤島武二やマティス、モンドリアンの絵画が合わされている。
藤島武二、「日の出」。
藤島武二は”日の出”を題材とした絵を数多く描いている。
彼が絵画制作の大切な肝としていつも語っていたのは、”サンブリシテ”=単純化。
日の出は単純化された究極の題材だったのだろう。
藤島武二、「青富士」(1941年)。
これも”サンブリシテ”の一つの形。
柴田敏雄の写真に関する評論は、凡庸な私には理解を超えている。
そして、アンリ・マティス、「コリウール」(1905年)。
マティスは1905年に南フランスの漁村、コリウールに滞在し、それまでの点描画から色彩を大胆に描く画風に変化させた。
まさにフォーヴィスム(野獣派)の誕生だ。
ピート・モンドリアン、「砂丘」(1909年)。
極限まで抽象化された新造形主義。
色彩の点を重ねただけなのだが、砂丘に見える。
セクションⅡは鈴木理策。
自然を題材とした写真に、鈴木理策が選んだモネ、クールベがよく合っている。
鈴木理策、「水鏡」(2014年)。
合わせる絵は、クロード・モネの「睡蓮の池」(1907年)。
ブリヂストン美術館の時から、モネの「睡蓮」を観に何度も来たものだ。
鈴木理策、「ジヴェルニー」(2016年)。
ジヴェルニーの池は、まさにモネの睡蓮の池。
鈴木理策は水面には三つの層があり、それは水面に写り込むイメージ、水面そのもののイメージ、そして水底のイメージの層なのだと言っている。
クロード・モネ、「睡蓮」(1903年)。
モネの睡蓮の絵は、その三つの層を絵画で表現しているのだろう。
鈴木理策、「海と山のあいだ」(2008年)。
合わせる絵は、クロード・モネの「雨のベリール」(1886年)。
ベリールはブルターニュ半島の南にある小さな島。
モネはベリールの絵を40点ほど描いている。
続いて、ギュスターヴ・クールベ、「石切り場の雪景色」(1870年頃)。
好きな絵だ。
クールベはレアリスム(写実主義)の画家、民衆や労働者の生活を題材とした物語画(歴史画)を多く描いている。
さらに、ギュスター・クールベ、「雪の中を駆ける鹿」(1856-57頃)。
クールベの狩猟画は人気があり、特に彼が好んだ題材は鹿。
セクションⅢは二人の写真家の作品とセザンヌの共演。
長くなったので、この続きはまた明日。


















