5月上旬のウォーキング、立夏を過ぎたので初夏と表現すべきなのだろう。
ソメイヨシノの緑が一段と濃さを増している。
この樹は、僅か一ヶ月半前はこんな姿だった。
公園でのウォーキング。
そこかしこにオレンジの可愛い花が咲いている。
最近よく見るポピーの一種だ。
これはケシ科ケシ属の、ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)。
地中海地方原産の一年草(越年草)。
可愛い花だが、有害植物として多くの自治体で注意喚起されている。
アルカロイド性の毒を含み、更に他の植物の生育を阻害する特性(アレロパシー活性)を持つ。
繁殖力はとても強く、一株で約100個の実を付け、ひとつの実に約1,600個の種子が詰まっていることから、一株で160,000個の種子をばらまくのだ。
ナガミヒナゲシの花言葉は、”なぐさめ”、”癒し”、”平静”。
ギリシャ神話に出てくる豊穣神デメテルがポピーの花を摘んで心を癒したことに由来する。
ウォーキングをしていると、地表を覆うように咲く黄色い花をよく見る。
これはベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)のツルマンネングサ(蔓万年草)で、中国・朝鮮半島原産の多年草。
緑の状態も綺麗だが、こうしてびっしりと花を咲かせた姿も美しい。
ツルマンネングサは食用としても価値が高く、韓国ではドンナムルという名で食べられている。
殺菌、消炎作用があるそうだ。
花言葉は、”静寂”、”記憶”、”落ち着き”、”枯れることのない愛”。
花は結構大きく、直径4cmほどもある。
これは北アメリカ原産の、アカバナ科マツヨイグサ属のモモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲月見草)。
それにしても、昼に咲く月見草とは面白い名前。
生命力が強くどんどん繁殖するので、庭に植える場合は要注意だ。
花言葉は、”無言の愛”、”自由な心”、”固く結ばれた愛”、”奥深い愛情”。
何だか怖いほど愛情深い花のようだ。
モモイロヒルザキツキミソウの隣に咲いている黄色い花は、園芸品種のヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。
園芸品種には黄色の他に白もある。
モモイロヒルザキツキミソウは至る所で見るが、黄色のヒルザキソウを見るのは初めて。
なんだかとても新鮮な感じがする。
花言葉はモモイロヒルザキツキミソウと同じ。
野原に群生しているのは、アカバナ科マツヨイグサ属のアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)。
原産地は南米と北米南部。
花はモモイロヒルザキツキミソウにそっくりだが、大きさは1cmほどしかない。
夕方に艶やかな花を咲かせることから夕化粧の名が付いたが、今は昼間から咲くようになっている。
花言葉は、”臆病”、”移り気”、”ほのかな恋”、”浴後の美人”。
野を埋め尽くすように咲くのはシロツメクサ(白詰草)で、別名はクローバー。
マメ科シャジクソウ属の多年草で、ヨーロッパ原産。
船の荷物の緩衝材として干したこの草が詰め込まれていたので、白詰草の名が付いた。
シロツメクサの花言葉は、”私を思って”、”幸運”、”約束”、”復讐”。
”四葉のクローバー”には幸せを招くイメージがあるが、実は葉の枚数毎に花言葉がある。
3枚:約束、復讐
4枚:幸運、私のものになって
5枚:財運
6枚:名誉
7枚:無限の幸福
8枚:家内安全
9枚:神の運
10枚:完成
四葉のクローバーだけでなく、五葉、六葉を探してみるのも面白いかもしれない。
野の花のもう一つの代表格は、アカツメクサ(ムラサキツメクサ)。
アカツメクサはシロツメクサに較べ、背丈が高く花も大きい。
花言葉は、”勤勉”、”実直”、”善良で陽気”、”豊かな愛”。
野原でよく見かける白い花は、ドクダミ。
ドクダミ科ドクダミ属の多年草。
ドクダミは薬草として有名で、カリウムを豊富に含み、利尿効果がある。
東南アジアでは普通に野菜やハーブとして食されている。
ドクダミを栽培し、ドクダミ茶を作ってみるのも面白そうだ。
花言葉は、”野生”、”白い追憶”。
今回は野に咲く花に癒されたウォーキングでした。
今夜は、イタリア、ヴェネト州のアストリアが造る、プロセッコ、トレヴィゾ、エクストラ・ドライ、プレミエール。
これはKALDIで付録に釣られて買ったワイン。
その時の記事はこちら。
この価格帯のスパークリングにしては珍しく、ミュズレにもコルクにもトレードマークと名前が入っている。
コルクの状態はとても良い。
青リンゴや洋梨、ピーチの香り。
口に含むとフレッシュな果実味。
ガス圧は強くないが、気軽に楽しむことが出来るスパークリングだ。
ぶどうはグレラ100%。
昔はぶどうの名前もプロセッコだったが、ぶどう名とワイン名が同じで紛らわしいことから、ぶどうの名前がグレラに変更された。
二次発酵はシャルマ方式なので、ぶどうのフレッシュな果実味を楽しむことができる。
KALDIで付録に釣られて買ったプロセッコを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。