11月の第三木曜日、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
待ち合わせ時間より少し早く着いたので、66プラザを散策。
村上隆さんデザインの”お花の親子”は一週間後から公開される。
蜘蛛の向こうには、東京タワー。
そうだ、ウエストウォーク・デコレーションがどうなっているのか見に行ってみよう。
あれ、まだ飾り付けが全然できていない。
明日からの公開に間に合うのだろうか。
因みに完成後はこの輝き。
彼女と落ち合うと、車で西麻布に向かう。
毎年11月の第三木曜日に開催される”収穫祭パーティー”に参加するのだ。
例年は代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』で開催されるが、今年の会場は、『レストランひらまつ レゼルヴ』。
白大理石の階段を上り、二階のレセプションに進む。
階段の踊り場には、母子像とバッカス像。
レセプションフロアーには、マスクとフェイスシールドを付けた黒服のスタッフが左右にずらりと並び、ちょっと異様な雰囲気。
坂元支配人がすぐに私に気付き、「高原様、お待ちしておりました」と迎えてくれる。
今夜は『ひらまつ』の総力を挙げた、”収穫祭のパーティー”。
日本各地の四つの『ひらまつ』のレストランのシェフによる、コラボ・ディナーなのだ。
そのため、支配人だけでも四人、それに各店のソムリエやスタッフが動員され、レセプションで異様な数の黒服に迎えられることとなった。
四人用の丸テーブルに私たちの席が用意されている。
大きなホールには通常より大幅に数を減らしたテーブルが置かれ、間隔も充分に取られている。
今夜はこのご時勢なので、上得意客に人数を絞ったパーティーとなっているのだ。
私も早々にご案内をいただき、二か月以上前に予約した。
「ひらまつ収穫祭」のカルトには、~ひらまつの神髄を味わう~と書かれている。
今夜はどんな料理に出会えるのか、有名シェフの競演が楽しみだ。
席につくと、まだ開宴15分前だがすぐにシャンパーニュが注がれる。
サロンの姉妹メゾン、ドゥラモットのシャンパーニュ、ブリュット、プール・ヒラマツ。
水はスティルかガス入りかを聞かれ、コンガスをお願いする。
フレンチだが、コンガスは何時もイタリアのサンペレグリノ。
四つのレストランの支配人とシェフが揃い、『レストランひらまつ レゼルヴ』の坂元支配人によるご挨拶。
続いて、ひらまつのレストラン部門を統括する陣内執行役員によるご挨拶。
コロナ禍の中で、これだけの会を開催できたことに感極まったお話しに、私も心打たれる。
そして遠藤社長のご挨拶。
皆さん短い時間での簡潔な挨拶なのが高評価。
今夜は11月の第三木曜日。
乾杯用のワインは、ボジョレー・ヌーヴォー。
カフスボタンに目が行く。
実は私もぶどうのカフスボタンを持っている。
ジョルジュ・デュブッフのボジョレー・プリムール、2020年。
ここで驚いたことに、ジョルジュ・デュブッフさん本人がヴィデオ・メッセージで登場。
ジョルジュ・デュブッフさんが今年のボジョレー・ヌーヴォーについて説明してくれる。
2020年のブルゴーニュは天候がとても安定していたため、ぶどうの実の成長が良く豊作で、例年になく収穫が早かった。
そのため、今年のボジョレー・ヌーヴォーは熟成感のある美味しいワインに仕上がっているとのこと。
全員で乾杯。
確かに今年のボジョレー・ヌーヴォーは赤い果実の果実味が強く、熟成感もあって美味い。
彼女と過ごす西麻布のフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で開催された”収穫祭パーティー”の素敵な夜は続きます。