友人達と国立新美術館のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しいランチの続き。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット・ロゼ、ミレジム、2017年を飲み干したあとは、抜栓しておいた赤ワインを出してもらう。
ファミーユ・ペランが造る、ジゴンダス、ラ・ジル、2010年。
ファミーユ・ペランは、シャトー・ド・ボーカステルを所有することで知られる、南ローヌを代表する造り手。
ファミーユ・ペランの当主に三年前の11月にお会いしたことがあるので、馴染みのある造り手。
熟したプラムやカシスの香り。
果実の凝縮感、その後にはビターチョコレート、すみれ、スパイスのニュアンス、そして強いがこなれたタンニン。
ローヌの豊かな恵みを感じさせる上質のフルボディだ。
セパージュはグルナッシュ80%、シラー20%。
牛ハラミ肉のロースト、西洋山葵のジューソース、玉葱のベニエとタブレ。
ハラミ肉は柔らかく旨味が凝縮されている。
このヴォリューム感も嬉しい。
naonaoさん、kennyさんと私は、”ムッシュ ポール・ボキューズ”のクレーム・ブリュレ。
pink bouquetさんは、ヨーグルトとマンゴーのムース、クーリーパッション。
〆はコーヒー。
コーヒーに添えられているのは、ラ・ペルーシュの角砂糖。
西インド洋に浮かぶ、フランス領レ・ユニオン島で栽培されるサトウキビ100%で作られる、プレミアム・シュガー。
皆さんは、ラ・ペルーシュを見るとユキさんを思い出すと大笑い。
食後もそのまま話し込んでいると、新しいコーヒーカップとミルクが出された。
心温まるサービスに感謝。
今回のワインは二本とも美味しかった。
ラ・ジルのコルクは2010VTなのでかなり上部まで赤く染まっているが、状態はとても良い。
気が付くと、ほとんど満席だった広い店内には客が居なくなっている。
そろそろお開きの時間だ。
お店の前で、記念撮影。
松尾支配人に礼を述べ、店をあとにする。
内側から見る建物の造形も美しい。
黒川紀章氏は幾つもの美術館を手掛けているが、この国立新美術館が最後の作品となっている。
前庭に出ると、吉岡徳仁氏の作品、ガラスの茶室-光庵。
夜に見ると光り輝いて美しいが、昼に見るとただのガラスの東屋に見える。
空を見上げると、羽田空港に向かう航空機。
新路線により六本木上空を低空で飛ぶようになった。
六本木ヒルズがすぐ近くに見えるが、歩くと10分余りはかかる。
美術館の西側は一層丸みを帯びている。
丁度この中に、先ほどまで居たお店のある逆円錐の構造物が収まっている。
naonaoさん、pink bouquetさん、kennyさんとお別れすると、一人でミッドタウン六本木に向かう。
ここにも馴染みのレストランがあるが、どのお店もランチとディナーの間の休み時間で営業していない。
試しに顔馴染みの支配人に電話してみると、そっとお越しくださいとのこと。
シャンパーニュを一杯ご馳走になり、迷惑をかけるといけないので早々に失礼する。
ガーデンテラスからガーデンアーチを渡り、ミッドタウンガーデンに進む。
ミッドタウンガーデンではクリスマスの飾り付けの真っ最中。
これは、”プレゼントのなる木”。
樹々のイルミネーションの取り付けも急ピッチで行われている。
ミッドタウン・アイスリンクは翌日(11月18日)からの開業。
今年のテーマは、”光の散歩道”。
明日からの開催に向け、スノードームのセッティングも完了したようだ。
友人達との楽しい六本木ランチでした。