11月中旬のこと、乃木坂でちぃさんと待ち合わせ。
向かった先は乃木神社。
乃木坂で飲むときは、まず乃木神社に参拝。
新築された手水舎はデザインが面白い。
写真が歪んでいるのではなく、屋根が右上がりで左右非対称の設計なのだ。
飾られているのは、ススキと栗。
この赤い鳥居をくぐってお参りしている方もいる。
ここから登り、ぐるっと回って右の階段を下りてくる。
何時もは明るい時間に来ているので、夜の乃木神社は初めて。
奥の本殿に進む。
本殿は奥が深い。
今夜の安全を祈願。
境内は静寂に包まれ、都会の真ん中に居るとは思えない。
でも儀式殿の背景には、ミッドタウン六本木の高層ビル。
退出する前に振り返り、一礼して境内をあとにする。
旧乃木邸にもちぃさんを案内したかったが、16時で閉園。
坂上に戻り外苑東通りに面した正面の門を見に行ったが、工事中だった。
今夜の店に早めに行くこととし、坂を下る。
ここでひと際明るく輝くのは、桂由美ブライダルハウス。
ビルの一階には「恋人の聖地」と書かれた銘板が取り付けられている。
坂を下ったところにあるのが今夜のお店、「メルセデス・ミー」。
鮮やかなオレンジ色の照明がトレードマークなのだが、スマホのカメラでは色が出ない。
お店は、ここの二階。
長い階段を上る。
その名も、『アップステアーズ』。
開店時間少し前にフライングで入店したので、他に客は居ない。
でも一時間後にはほとんど満席となった。
レストラン内にもメルセデスベンツの展示。
オープンキッチンでは料理人たちが忙しそうに立ち働いている。
予約時間となったので、飲み始めることにしよう。
今夜はシャンパーニュ・ナイト。
キャティア、ブリュット、アンティーク、プルミエ・クリュを抜栓。
キャティアは1625年の設立から13代続く、家族経営の名門メゾン。
生産する全てのシャンパーニュがプルミエ・クリュという珍しいメゾンだ。
敷地の地下には200万本のボトルを貯蔵できる広大なセラーがあり、これが長期熟成を可能としている。
キャティアのミュズレは持っていないので、コレクションに加えることにする。
ちぃさんと乾杯。
熟した洋梨やプラムの香り。
黒果実の凝縮感、熟成感、そのあとにブリオッシュのニュアンスが続き、余韻は長い。
セパージュは、ピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール20%、シャルドネ20%。
リザーブワインのアッサンブラージュ比率は30%と高く、瓶内熟成期間は4年ととても長い。
チョップドサラダ。
これは一人一皿。
チョップドサラダを見ると、トルコのチョバンサラダを思い出す。
”羊飼いのサラダ”という名のサラダで、チョップドサラダと同じくダイス状にカットした野菜のサラダなのだ。
トルコでは何時も食べていたので懐かしい。
混ぜ混ぜして食べる。
牛蒡のフライがパリパリとした食感でサラダを一層美味しくしている。
ちぃさんと楽しむ乃木坂の『アップステアーズ』でのシャンパーニュ・ナイトは続きます。