広尾のフレンチ、『ラ・トルチュ』で友人達と過ごす楽しいランチの続き。
メンバーは、kennyさん、naonaoさん、pink bouquetさん、そして私。
『ラ・トルチュ』は吉野建シェフのお店。
夏野菜の冷製スープ。
トマトの色が強いので、「ガスパチョといった感じだね」とkennyさん。
kennyさんはガスパチョの本場、スペイン、マドリッドにも駐在されていたことがあるのだ。
色々な夏野菜が使われ、賽の目切りの野菜が真ん中に浮かべられている。
夏には冷製スープが美味い。
吉野シェフのコース料理には、スープが必ず入るのだ。
この器に思わず目が行ってしまう。
フレンチで和の什器を使う店は幾つかあるが、ここの皿も素敵だ。
次に選んだワインは、イタリアの赤。
コロナ自粛明けでまだセラーに欠品が多く、飲みたかった銘柄が切れていたので、イタリアの赤になった。
プーリア州のカステッロ・モナチが造る、フェウド・モナチ、プリミティーヴォ・サレント・ロッソ、2018年。
バランスの良いミディアム・ボディ。
プリミティーヴォとジンファンデルの関係について皆さんにご説明するのも楽しい。
kennyさん、pink bouquetさんと私は、鴨のロティ、エシャロットソース。
鴨肉の凝縮された旨味が素晴らしい。
でも私の好みからすると、ちょっと火入れが強過ぎ。
naonaoさんは、鱸のポワレ。
パリっと焼かれた皮が香ばしくて美味しそう。
デセールは、マルキーズ・オ・ショコラとバニラアイスクリーム。
マルキーズというには、ちょっとシンプル。
食後のコーヒーでも楽しい話が続くが、ランチの終了時間を迎えてしまう。
楽し過ぎて、あっという間の二時間半。
今日飲んだワインは、どちらも美味しかったが、特にジャン・バティスト・ポンソのリュリーは素晴らしかった。
仲の良い友人達と一緒に飲むと、ワインは一層美味しく感じるものだ。
お店を出ると、向かい側にはトスカーナ料理の名店、『イル・ブッテロ』。
次回はここにまた皆で集まりましょうと話が弾む。
naonaoさんとkennyさんを広尾駅で見送ると、まだ少し飲み足りないpink bouquetさんと私は「ENOTECA広尾本店」に向かう。
店内はワインのために室温が低く設定されている。
薄着のpink bouquetさんには少し寒いくらいなので、テラス席で寛ぐことに。
pink bouquetさんが選んだシャンパーニュは、ヴァランタン・ルフレーヴ、エクストラ・ブリュット、ブラン・ド・ブラン。
ブルゴーニュのオリヴィエ・ルフレーヴとシャンパーニュのド・スーザの二人の人気の造り手のコラボによって誕生した、素晴らしいシャンパーニュだ。
私は、シャンパーニュ、バロン・ド・ロートシルト、ブリュット。
バロン・フィリップ・ド・ロートシルト(シャトー・ムートン)、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(シャトー・ラフィット)、バロン・エドモン・ド・ロートシルト(シャトー・クラーク、主として金融業)の三社のロートシルト・ファミリーが総力を結集して造り上げたシャンパーニュ。
セパージュは、シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%。
シャンパーニュで乾杯。
この季節、テラスで飲む冷えたシャンパーニュは最高に美味い。
「ENOTECA」を出ると、pink bouquetさんとお別れして私が向かった先は、「ナショナル麻布」。
目的は、自分で作るアーモンド・バターとピーナッツ・バター。
無塩のアーモンドとピーナッツをこのマシンに入れると、磨り潰したバターになって出てくるのだ。
その様子を動画で撮影したかったのだが、出てくるバターがくねくねと踊り容器から飛び出しそうになるのを木のヘラで押さえ込まなければならず、一人では撮影は不可能だった。
「ナショナル麻布」を出ると、最近閉店したと聞いた懐かしいお店を見に行った。
それは、『キャプテン・クック』。
お店のシンボルの近衛兵は今までどおり立っている。
でもガラス戸に張られた小さな紙には、3月で閉店したと書かれていた。
また良いお店が一つ無くなった。
広尾では、肉料理専門店の『nice to meat you』、色々なナッツを食べながらスパークリングワインを飲めた『ナッツ東京』も閉店してしまい、寂しい限りだ。
友人達との楽しい広尾ランチでした。