KITTEの『東京から揚げバル』を出ると、日差しを避けるため地下通路を通って、再びブリックスクエアに戻る。
そして向かった先は、三菱一号館美術館。
6月28日から9月17日の間の特別展に是非行きたかったのだ。
観たかった特別展は、「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界-1780年パリに始まるエスプリ」。
チケットはかなり前にネットで前売券を購入しておいた。
入り口でパンフレットを受け取り、いよいよショーメの世界に脚を踏み入れる。
二つの展示室のみ写真撮影(フラッシュ禁止)が可能とのこと。
最初の展示室には、ナポレオン一世の肖像画。
1804年の戴冠式でナポレオンが身に付けた絢爛豪華な宝飾品の全てを担当したのが、ショーメの創業者、マリ=エティエンヌ・ニトだったのだそうだ。
そして皇妃ジョセフィーヌが身に付けた夥しい数のジュエリーも、ショーメの作品なのだ。
戴冠式に出席した教皇ピウス7世に感謝を込めて贈られたティアラも、ショーメの作品。
(以上三枚の写真は、ショーメ・カタログより転載)
素晴らしい宝飾芸術の数々を堪能した後には、ティアラの部屋。
壁にずらりと並ぶのは、ティアラの型。
この部屋は写真撮影可能。
本物のティアラもガラスケースに入れられて、数多く展示されている。
ローリエのティアラ、アポロンの蒼穹。
2016年の作品。
アメシストのティアラ。
1830年頃の作品。
とても数が多いので、気に入った作品のみ撮影。
パンジーの花のティアラ。
1850年頃の作品。
「ロイヒテンベルク」として知られるティアラ。
1830-1840年頃の作品。
ペイン・ホイットニー夫人(ガートルード・ヴァンダービルト)の翼のティアラ。
1910年の作品。
これは有名なティアラのようで、とても美しい。
ブルボン=パルマとして知られるフクシアのティアラ。
1919年の作品。
「ド・タルーエ」のスクロールワークのティアラ。
1908年の作品。
「ヴェルテージュ」のティアラ。
斬新な意匠性に富んでいると思ったら、2017年の作品。
どの作品が好きか、茶目子さんと意見を述べあいながら観るのも楽しい。
素晴らしいティアラの数々に溜息をつき、部屋をあとにする。
展示室と次の展示室を結ぶ3階の廊下はガラス張りとなり、ブリックスクエアの中庭を見下ろすことができる。
外が暑いので、ガラス窓が曇っている。
この部屋も撮影可。
これらは、デザイン画。
髪飾り。
首飾り。
ハチドリをモチーフとした作品も多い。
ティアラ。
この部屋の天井はガラス張りで、三菱一号館を原型通りに修復した時の内部構造を観察できるようになっている。
ショーメの歴史、時代と共に変遷する宝飾品の歴史、そして自然回帰、さらにオリエント、とりわけジャポニズムへの憧れ。
ショーメの世界にすっかり魅了されてしまった。
見学を終え、歴史を感じさせる廊下を通り出口に向かう。
外に出ても、実はまた別の入り口からこの建物に入ることになる。
丸の内の楽しい一日はまだ続きます。