西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
今夜は、”ブルターニュ料理の会”。
魚料理は、オマールブルーのラヴィオリ、フリュイ・ド・メールのア・ラ・ナージュ。
貴重なオマールブルーが出された。
フリュイ・ド・メールとは、海の幸という意味。
ラビオリを切り分けると、中にはオマールブルーがぎっしり。
これは最高に美味い。
ア・ラ・ナージュは、たっぷりのスープで弱火で茹でる、フレンチの技法。
赤ワインも、ひらまつブランド。
南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランのヴァントゥー、ラ・ヴィエイユ・フェルム・ルージュ、2014年。
ストロベリーやレッドチェリーの香り。
果実味とタンニンのバランスが良い。
セパージュは、グルナッシュ50%、シラー20%、カリニャン20%、サンソー10%。
セメントタンクで発酵後、オーク樽で10カ月間熟成させ、濾過清澄後ボトリングされている。
肉料理は、イチボのフイユテ、大徳寺納豆の赤ワインソース。
添えられているのは、万願寺唐辛子、根セロリ、芽キャベツ、人参。
イチボ肉を、肉のミンチで包み、更にパイ包み焼きにされている。
ソースに使われている大徳寺納豆は、納豆菌を使わず、味噌や醤油造りに使われる京都麹菌を使って製造されたもの。
もう少し赤ワインを飲むために、フロマージュを切ってもらう。
銘柄は聞き忘れたが、ブルー、ハード、ウォッシュ、シェーブルの四種類。
ディジェスティフは、私が大好きな造り手のカルヴァドス。
ルモルトン、ヴュー・カルヴァドス・デュ・ドンフロンテ。
カルヴァドスは、リンゴのシードルと洋梨のポワレをブレンドし、木樽で発酵後、蒸留し、樽熟成させている。
ルモルトン爺さんが造るカルヴァドスは洋梨のポワレの比率が高く、香りが素晴らしい。
フランスでも人気で、有名レストランでしか飲むことが出来ない貴重品なのだ。
デセールは、青リンゴのコンポート、カルヴァドスの香り。
ブルターニュ料理の会なので、リンゴが多用されている。
「今夜も美味しかったわ。ありがとう」と彼女。
「オマールブルーも食べることができて良かったね」と私。
二階のレセプションに降り、坂元支配人に見送られ、店をあとにする。
外は雨。
車に乗り、六本木ヒルズに乗り付ける。
ダイヤモンドヴェールに彩られた東京タワーも、雨に煙って見える。
ヒルズで成城石井に立ち寄り、彼女用のサラダを幾つか購入。
「今夜も楽しかったね。好きよ」と彼女。
「今夜の君は輝いているよ」と私。
西麻布、六本木で彼女と過ごす楽しい夜は、素敵に更けていきました。