6月になり、夾竹桃の花が一斉に開いた。
夾竹桃は群生するので目隠しや風よけになり、また公害にも強いので街路樹として重宝されている。
しかし夾竹桃には強い毒性があることを忘れてはならない。
夾竹桃の枝を箸や串にして使っただけでも死に至ることがあると言われている。
花言葉は、「油断大敵」、「危険な愛」、「用心」。
毒性が強いことから付けられた花言葉だ。
4月末のこと、久し振りに鴨の飛来池がある公園にウォーキングに出掛けた。
鴨はずっと以前に北に飛び立ち、池にはユリカモメだけが羽を休めている。
前回、残り鴨になっていた一つがいが居た池の端を見に行った。
あの時の尾長鴨のつがいの姿は既に無い。
無事、北に帰れたのであれば良いと思う。
水中を動く別の生物を見付けた。
亀だ。
さらに歩を進めると、石堤で甲羅干しをする亀を見付けた。
手前の石にも、亀が登っている。
暖かくなり、亀が冬眠から目覚め、活発に動き出したのだ。
冬は鴨の池、そして夏は亀の池となることを発見したウォーキングでした。
今夜は、神楽坂の『ドルチェ・ヴィータ』で購入したワインを抜栓。
アブルッツォ州のジャンニ・マシャレッリが造る、トレッビアーノ・ダブルッツォ、2015年。
ジャンニ・マシャレッリはアブルッツォ州を代表する造り手。
貧しいアブルッツォ州の貧しい村の農家に生まれたジャンニ・マシャレッリが、独学でぶどう栽培とワインの醸造を学び、一代で世界に通じる高品質ワインのワイナリーを築き上げた、まさにサクセス・ストーリーのワインなのだ。
そのジャンニ・マシャレッリは夢半ばの2008年に52歳で急逝し、今は妻のマリナ・ツヴェティッチが引き継いでワイナリーを運営している。
ジャンニの帽子なのだろうか。
文化事業を行うために、ジャンニはセミヴィコリ城を購入し、荒れた城を改修した。
この紋章は、その城のものではと思う。
今はマリナが城を一流ホテルとして開業させ、夫の遺志を継いで色々な文化事業を行っている。
少しモスグリーンの入った透明感のあるレモンイエロー。
レモン、青リンゴ、洋梨の爽やかな香り。
爽快な果実味と活き活きとした酸。
フレッシュな果実味を残すため、発酵も熟成もステンレスタンクが使われている。
ジャンニの夢と情熱、そしてアブルッツォ州の豊かな自然を感じる、今夜のお家ワインでした。