今夜は彼女とフレンチ・ディナー、ビストロ・クプレ、北青山 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

北青山に昨年開店した人気のフレンチ、『ビストロ・クプレ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

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赤ワインは、ブルゴーニュを選ぶ。

ドメーヌ・フィリップ・ロシニョール、ブルゴーニュ、2014年。

フィリップ・ロシニョールはマイナーな造り手で、私も彼のワインは初めて。

 

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コルクの状態は良い。

 

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色合いは濃いルビー色。

強いタンニン。

落ち葉、腐葉土のニュアンス。

果実味、酸、ミネラルのバランスが良い綺麗なピノ・ノワール。

ぶどうはリュット・レゾネで栽培され、樹齢は35年。

オーク樽(新樽20%)で18ヶ月熟成されている。

 

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メイン料理用に届いたナイフは、ラギオール。

 

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蜂のマークがちゃんと入っている。

 

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今夜のメイン料理は、予約時に蝦夷鹿をお願いしておいた。

出された蝦夷鹿肉を見て驚く。

ほとんどレアの大きな肉塊なのだ。

周りはこんがり焼かれており、それを二つに切り分けて彼女と私の皿に分けられている。

夜遅くなり部屋の照明が落とされているのでピントが合っていないが、この真っ赤な色合いはわかっていただけると思う。

 

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ラギオールを当てると、ナイフの重さだけで切れるような柔らかさ。

口に含むと、血の香りと甘い肉の旨味。

蝦夷鹿は好物なので数限りなく食べているが、今まで食べたことが無いようない美味しさ。

顔を上げると、こちらの様子を伺う萱澤シェフと目が合った。

右手を上げて、親指を立てる。

シェフは笑顔になりこちらに軽く会釈すると、再び忙しい調理に戻られた。

 

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蝦夷鹿の興奮冷めやらぬまま、赤ワインが残っているのでフロマージュを注文。

 

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二人に取り分けるのは私の役目。

コンテ、ミモレット、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ、白カビは何だったか失念。

 

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デセールは、フォンダンショコラとゴルゴンゾーラのチーズケーキ。

 

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フォンダンショコラは大好物。

光量が足りないので、写真はボケボケ。

 

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ゴルゴンゾーラのチーズケーキ。

濃厚なゴルゴンゾーラの香りが素晴らしい。

 

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「美味しかったわ。ありがとう。ねぇ、ここの蝦夷鹿をまた食べにきましょうよ」と彼女。

「いいね。出来るだけ早くまた来ることにしよう」と私。

 

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萱澤昌浩シェフは、とても笑顔が素敵だ。

食事中も時々アイコンタクトをしてくれるので、料理に満足していることを頷いて伝えることができる。

今夜はお世話になりました。

とても美味しく楽しかったです。

 

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店を出ると、青山通りに出て、外苑前方向へ歩く。

表参道のイルミネーションが綺麗だ。

南青山三丁目交差点をキラー通りに左折し、神宮前に向かう。

 

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目的のお店は、『パーラ神宮前』。

前回来た時は臨時休業だったので、今回は店が開いていることを電話で確認しておいた。

 

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ここは大人のクレープのお店。

ひとつ1,000円から2,000円余りと価格は高いが、リキュールやスピリッツがたっぷりと効いた高級クレープなのだ。

既にデセールを食べているのだが、彼女は青山方面に来た時は『パーラ』のクレープ無しでは夜が終わらない。

 

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窓には、”Eat Sweets, & Work Harder !”と書かれている。

実は表参道にも『パーラ・ラボ』が開店している。

しかし営業が20時までなので、レストランでの食事のあとは、少し遠いが22時まで営業している『パーラ神宮前』まで歩かなければならないのだ。

 

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私のクレープは、キャラメル・ナッツ。

キャラメル、数種のナッツ、そしてたっぷりのブランデーが入っている。

生クリームの中のキャラメルとナッツの食感が気持ち良い。

 

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彼女のクレープは、ポワール・モンドール。

洋梨、モンドールチーズ、キャラメル、柚子が入っている。
ごろごろしているのは、洋梨。
柚子は仕上げに皮をすりおろして振りかけられているので、香りが素晴らしい。
それにしても、食べ過ぎ。
「帰りは青山一丁目まで歩こう」と私。
「うん、今夜も楽しいね」と彼女。
彼女と過ごす青山の夜は素敵に更けていきました。