銀座のフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
魚料理は、羅臼漁港直送真鱈のポワレ、グリーンアスパラガスのピューレとペアルネーズソース。
真夏に真鱈とは、と思ったが、木下料理長によると、冬は白子に栄養を貯めるが夏は身に栄養を貯めるので美味しいのだそうだ。
ペアルネーズソース。
澄ましバター、卵黄、エシャロット、エストラゴンと酢を煮詰めて作ったソース。
グリーンアスパラガスのピューレ。
黄と緑の二色の組み合わせが美しい。
赤ワインは、白と同じ造り手の物。
ロワール、サンセールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ルージュ、ラ・ムシエール、2010年。
サンセール最大の造り手で、現当主は19代目の名門。
ラ・ムシエールはメロ家の基礎となったサンセール最良の区画にある34haの畑。
ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールが栽培されている。
ぶどうの自然な果実味、強いミネラル感。
ブルゴーニュに負けない綺麗なピノ・ノワールである。
肉料理は、ベルギー産オリーブポークのロースト、アリゴとジャンボししとう、ソース・ヴァンルージュ。
「オリーブポークを食べるのは初めてだけど、本当に美味しいわね」と彼女。
「世界には知らない美味しい食材がいっぱいあるんだね。それを味わうことが出来る東京は、素晴らしいね」と私。
旨味が凝縮され、肉質も柔らかい。
最終肥育段階で飼料に二番絞りオリーブオイルを2%加えることにより、肉中のオレイン酸含有量が23%増加しているのだそうだ。
完熟パイナップルのマセレ、ココナッツのソルベ。
南国のイメージで、楽しく美味しい。
ディジェスティフも南国をイメージしたカクテル。
ウォッカベースに、マンゴージュース、ライムジュース、ココナッツシロップを加えて作られている。
今夜の料理もワインも素晴らしかった。
締めくくりのコーヒーが美味い。
木下料理長と大友ソムリエに今夜のお礼を述べ、店をあとにする。
マロニエゲートを出ると、少し散策することにする。
東京フォーラムに、明るく賑やかな場所が出来ている。
外苑前の超人気店、シェイク・シャックの三号店だ。
外はまだ暑いので、屋内に入る。
東京フォーラムの造形は、本当に美しい。
館内をしばらく歩くと、『相田みつを美術館』に至る。
疲れた時に、心がほっこり温かくなる場所だ。
彼女と過ごす、銀座、有楽町の夜は素敵に更けて行きました。