魅惑のハンガリー料理とハンガリーワインの会、アズ・フィノム、神宮前 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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アメブロの友人たちに声を掛け、神宮前にあるハンガリー料理のお店『アズ・フィノム』で、「魅惑のハンガリー料理とハンガリーワインの会」を開催した。

 

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このお店の場所は、本当にわかりにくい。

原宿からも、神宮前からも、そして外苑前から歩いても10分近くかかるのだ。

 

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表通りから路地を入った奥のビルの地下にお店がある。

メンバーが迷わずに来れるか不安。

 

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地下に階段を下り、『AZ Finom』と飾り文字で書かれたドアをくぐる。

 

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オーナーの東(あずま)孝江さんに迎えられ、挨拶を交わす。

今夜のメンバーは、kennyさん、うっかり姫さん、KEiさんと私の4人。

 

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部屋の隅には、ツィンバロンが置かれている。

ハンガリーの打弦楽器である。

ここでは時々演奏会も開かれ、私も聴きに来たことがある。

 

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東孝江さんは、日本ハンガリー友好協会理事で事務局次長。

2013年にはブタペストでハンガリー大統領から「ハンガリー功労騎士十字勲章」を授与されている。

 

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メンバー4人が揃い、会が始まる。

最初のボトルはお店から、フンガリア・エクストラ・ドライ。

ブタペスト周辺のエチェック地方でトルレイが造るスパークリング・ワイン。

 

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勢いのある泡立ち。

クリアでバランスの取れた辛口。

ぶどうは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ライナイ・リースリングで、瓶内熟成期間は12~24か月。

 

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前菜の盛り合わせ。

ハンガリー人シェフのジュリナ・ジョルジュ氏が今夜のために考えたメニュー。

ハンガリー語(マジャール語)の語順は日本語と同じで、ジュリナが姓でジョルジュが名。

使用されているプレートは、ハンガリーの銘窯、ジョルナイのポンパドール<Ⅰ>。

 

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二種類のポークテリーヌ。

自家製パンに載せて食べると美味い。

 

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サラミの下に敷かれているのは、パプリカとカッテージチーズのパテ。

ハンガリー料理ではパプリカ、それも白いパプリカがよく使われる。

 

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三種のフォアグラ。

ハンガリー料理ではフォアグラも定番メニュー。

 

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フォアグラと言えば、合わせるワインは貴腐ワイン。

kennyさんご提供の、トカイ・アスー、6プットニョシュ、1998年。

トカイ・アスーには3から6までのランクがあり、この6プットニョシュは最高ランク。

しかも1988年物。

(注、トカイ・アスーの上に、トカイ・エッセンシアという最上級物があります。ANA国際線のファーストクラスで現在出されているトカイ・アスーは、5プットニョシュです。)

 

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kennyさんは5年間ブタペストに滞在されていた。

現地で購入された、貴重なヴィンテージ物の最高ランクのトカイ・アスーに一同感激。

 

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kennyさんが面白いものを取り出された。

トカイ・アスーの澱を漉し取るために持参されたとのこと。

デキャンタージュの時に使うもので、目の細かい漉し網が付いている。

 

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飲み干したボトルには、澱がびっしりと付いている。

飲んだ時に澱はほとんど感じなかったので、このデキャンタリング用の道具はかなり優秀だ。

 

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ポークのラグースープ、エストラゴン風味。

たっぷりの熱いスープがお腹に染み渡る。

ハンガリー料理ではスープは必須アイテムで、他にもグヤーシュスープや冷製のチェリースープが美味しい。

 

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スープに合わせるワインは、お店からの白。

プクルシュ・ピンツェーセット、トカイ・フルミント、2015年。

トカイ地方の偉大な貴腐ワインを造るフルミント種のぶどうを用いた辛口ワイン。

 

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シトラスやリンゴの香り。

爽やかな酸を持ち、温度が上がってくると蜂蜜のニュアンスが現れる。

kennyさんのとっておきのハンガリー話や、東さんの丁寧な説明を聞きながら、ワインがどんどん進む。

『アズ・フィノム』での”魅惑のハンガリー料理とハンガリー・ワインの会”の楽しい夜は続きます。