銀座のお気に入りのフレンチ、『ブラッセリー ポール・ボキューズ銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
今夜の赤ワインは、コート・デュ・ローヌの人気の造り手、ドメーヌ・アラン・ガルティの、コート・デュ・ヴィヴァレ、2010年。
年末に、ローヌ、ロワール、ボルドーの赤ワインの飲み較べをしたが、二人とも一番好きだったのはアラン・ガルティのワインだった。
素晴らしい果実の凝縮感と熟成感を持つ。
セパージュは、シラー60%、グルナッシュ40%。
肉料理は、鴨フィレ肉のロティ、ソース・グラン・ヴヌール、ポロ葱とリガトーニのア・ラ・クレーム。
ソース・グラン・ヴヌールは、ソース・ポワヴラードにグロゼイユ(スグリ)のジャムを加えたソース。
ソース・ポワヴラードは、ジビエの出し汁に胡椒を効かせたソースで、グラン・ヴヌールもポワヴラードもジビエの定番ソースである。
しっかりとしたジビエ・ソースを絡めて食べる鴨肉は、強いコート・デュ・ヴィヴァレにも良く合って美味い。
ディジェスティフは、定番のポルト。
ロゼスのトゥニー。
ロゼスは1855年にボルドーのワイン商でポルトガル系のオステンド・ロゼスが設立。
そのせいか、フランスで絶大な人気を持つポルトである。
私がポルト・トゥニーを好きなことを知っているお店のスタッフが、たっぷりと注いでくれる。
彼女のグラスにもたっぷり。
何時もの通り、彼女はちょっと口を付けただけで、グラスを私の前に置く。
アルコール度数20%のフォーティファイド・ワインはディジェスティフとして美味いが、ワインをいっぱい飲んだ後では今夜も飲み過ぎになりそうだ。
デセールは、しっとり仕上げたガトー・ショコラ、シナモンと赤ワインでコンポートにしたプラム。
バニラのアイスクリームが添えられている。
ガトー・ショコラには、生クリームとプラム・コンポート。
バニラ・アイスクリームはお肌つやつやで、口に含むとバニラ香がふわっと膨らむ。
食後はコーヒー。
カップにも『ポール・ボキューズ』のマークが入っている。
カップを回すと、『ポール・ボキューズ』の名前。
「今夜の木下シェフの料理も美味しかったわね」と彼女。
「うん、特に鴨料理とアラン・ガルティのワインは良く合ったね」と私。
木下シェフと大友ソムリエにお礼の挨拶をし、いっぱいになったお腹を抱え、店をあとにする。
今夜も良く飲んだ。
数えてみると、ワインを9杯とたっぷりのポルトを2杯。
外は寒いが、少し銀座を歩くことにする。
銀座の東急プラザ。
昨年の3月に開業した、まだブランド・ニューといえる商業ビル。
昨年末にここの最上階の『ジ・アポロ』で開かれたワイナリー・オーナーズ・ディナーは楽しかった。
クリスチャン・ディオールは開業後随分時間が経つが、全く古さを感じさせない。
その隣には、ジョルジオ・アルマーニ。
もう遅くなってきたが、銀座の夜はまだまだ輝きを失わない。
彼女と過ごす銀座の夜は、素敵に更けていきました。















