
六本木の豪華な一軒家フレンチ、『オーベルジュ・ド・リル東京』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
クレマンの次は、白ワイン。
アルザスのトリンバックが造る、ピノ・グリ、キュヴェ・パルティキュリエール、”ひらまつ”、2010年。
アルザスの名門、トリンバックが『ひらまつ』のために造る、スペシャルなキュヴェ。

トリンバックは1626年創業の名門で、フランスのミシュラン三ツ星レストラン全てにオンリストされている。
熟した甘い果実、桃や洋梨の香り。
酸もあり、豊潤でしっかりとした骨格のピノ・グリである。
このワインは今までも何度か飲んだことがあり、美味いので私のセラーにも入っている。

飲んでばかりいると酔ってしまう。
このパンは、外がパリッと香ばしく、中はしっとり美味い。
食事が終わるまでに3個も食べてしまった。

前菜は、鶏胸肉と手長海老のルーロー、ソース・オロール。
使っている鶏は、山梨県の信玄鶏。

魚料理は、舌平目のブーシェ・ア・ラ・レーヌ、サフラン風味。
パイ生地で包んだ料理で、烏賊とムール貝も入っている。

続くワインは、珍しいサンセールの赤。
ロワールのアルフォンス・メロが造る、サンセール・ルージュ、ラ・ムシエール、2010年。
メロ家は14世紀初頭から19代にわたってワイン造りに携わる名門。
サンセール地区最大の造り手で、丘の頂上の最も良い場所に58haの畑を所有。
畑はミネラル豊富な良質のシレックス土壌で、そこでソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールが栽培されている。

メロ家が保有する畑の中で一番古いのが、このラ・ムシエール。
初めて飲んだ時は、サンセールのピノ?、と半信半疑だったが、これが美味いのだ。
実はこのワインも私のセラーに入っている。
『ひらまつ』で飲んで美味いと思った直輸入ワインは、すぐに”ひらまつ・オンラインショップ”で購入するようにしている。

肉料理は、フランス産仔牛肉のブランケット、フォアグラのライスコロッケと季節野菜を添えて。
ブランケット・ド・ヴォーはホワイト・シチューに似ているが、レモン汁が入っていることが特徴。
煮込んだ仔牛肉がとろけるように柔らかく美味い。
六本木の『オーベルジュ・ド・リル東京』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。