
今夜は彼女と茅場町に向かう。
目的の店はジビエ専門店、『ニコ・チェルシー』。
二人が大好きなジビエ料理尽くしの店なのだ。
店は路地裏にあり、知っていないと行き着けない。

新大橋通りから一本入った二車線の通りから、更に一本路地に曲がると、この看板が見えてくる。
”築60年の古民家+国産直送ジビエ+仏産・国産ワイン70種”なのだそうだ。
店はここから更に路地を曲がったところにある。

店の前の壁に掛けられた黒板。
マタギが仕留めたジビエと直球勝負の豪快フレンチ。
入荷情報には”熊本県産猪”、”北海道知床産樋熊”、期待が膨らむ。

店内は古民家の造りを残している。
カウンターに10席とワイン樽のテーブル席が3つ。
奥のガラス戸を開けると、隣の店に行くことができる。
隣は系列の日本酒専門店なのだそうだ。

最初はグラス・シャンパーニュ。
良く冷えたシャンパーニュが美味い。
ディディエ・ショパンが造る、ヴーヴ・ド・ノーザック、ブリュット。
ピノ・ムニエ70%、ピノ・ノワール30%のブラン・ド・ノワール。
店に到着した時は他に客は居なかったが、驚いたことに30分後には満席となり、その後の客は席がなく入店できない状況。
彼女も驚いたようで、「ここって人気なのね。早めに予約しておいて良かったわね」とのこと。

シャンパーニュのお供はオリーブ。
オリーブに添えられたドライトマトのオリーブオイル漬けが美味い。

最初の一皿は、兎と根セロリのコールスロー。
コールスローにまで兎肉が入っているとは。
これが美味い。

シャンパーニュを飲み干したあとは、シャルドネ。
ルーション地区の人気の造り手、ドメーヌ・ラファージュのノヴェラム・シャルドネ、2014年。
ドメーヌ・ラファージュの現当主、ジャン・マルク・ラファージュは六代目で、ワイン・コンサルタントとして世界で活躍している。
この人気のコスパ・ワインをグラスで出すとは、この店のワイン選択はなかなかのもの。

二皿目は、ポテサラ。
鹿と胡桃のポテサラなのだ。
ポテサラにまで鹿肉が入っているとは感激。

さて、赤ワインを選ぶとしよう。
元々は納戸のような小部屋がそのままセラーとなっている。
中にはボルドー、シュッド・ウエスト、ブルゴーニュがずらり。
ワイン・メニューは無く、セラーから好きなワインを持ち出して抜栓してもらうのだ。
茅場町の『ニコ・チェルシー』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。