「え、そんなに遠いお店に行くの?」
嫌がる彼女を説得して訪問したのは、千葉中央駅にあるイタリアン、『アクア・エ・スオロ』。
確かに遠いが、以前一人で訪れてとても楽しかったので、是非彼女と一緒に行きたかったのだ。
お店に入ると、オーナーの淺野さんが迎えてくれる。
店の一番隅にあるテーブルに、私達の席がセッティングされている。
初めて来たときと同じテーブルで、落ち着いて食事をできる場所なのだ。
席に着くと、淺野さんが歓迎のグラスをテーブルに届けてくれる。
何も言わなくても、好きなぶどう品種のワインを覚えていて出してくれるのが、この店の好きなところ。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のグルッポ・メッツァコロナが造る、トロイ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィネェティ・デッレ・ドロミティ、2013年。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州はイタリアの最北部、高地にあるので美味しい白ワインが多い。
特にソーヴィニヨン・ブランは酸がしっかりあって美味い。
特にイタリアでは、トレンティーノやフリウリのものが好きなのだ。
ここに来た時は、遠い上にお店がカジュアルなのであまり機嫌が良くなかった。
「今夜は何を飲むの?」と言った途端、ソーヴィニヨン・ブランが出されたのでぱっと顔が明るくなり、私もホッとする。
前回はシザーサラダを食べたので、今回は違うサラダを試してみることにしたのだ。
和風サラダも、ソーヴィニヨン・ブランとの相性がなかなか良くて美味い。
ピエロパン、ソアヴェ・クラッシコ、2014年。
ピエロパンは好きな造り手。
1890年から4世代にわたってソアヴェ・クラッシコ地区でワインを造り続ける名門。
ワイン造りのモットーは、「良いワインしか造らない」。
大量生産による品質の低下によって評判を落としたソアヴェの信頼回復に尽力した造り手である。
日本の輸入会社が作成したものだが、イタリア語で書かれている。
彼女はイタリア語が出来るので、「あ、ちゃんとイタリア語で書かれている」と嬉しそう。
トロピカルなフルーツ香を持ち、活き活きとした酸味と果実味を持つ。
ステンレス・タンクで発酵・熟成されているようで、フレッシュな果実味が際立つ。
セパージュは、ガルガーネガ85%、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ15%。
今夜も期待通りのワインでスタートできた。
さて、彼女を喜ばせるために準備したワインを出すことにしよう。
千葉中央の『アクア・エ・スオロ』で彼女と過ごす楽しい夜の続きは、また明日。






