彼女が、久し振りに博多に行きたいと言い出した。
よし、それではすぐに行こうということで、羽田空港に直行。
急いで予約したホテルは、『グランド・ハイアット』。
ハイアット・グループのプラチナ・メンバーなので、急な予約でも無理を聞いてくれるのがありがたい。
『グランド・ハイアット』は最高級ブランドなのだが、外から見た眼は普通のホテル。
でも、キャナル・シティの一角を構成しているので、何をするにも便利なのだ。
世界中の多くのハイアットに宿泊したが、どこも期待を裏切らない。
でもここは、正面エントランスを入ったところがかなり地味。
大きな円柱に囲まれた下のフロアーはラウンジになっている。
フロアー内にも小さなキャナルがあり、外にはキャナル・シティとの間に大きなキャナルを臨むことができる。
下のフロアーでのんびりコーヒーを飲みたいと思いながら、ここに来るときは何かと忙しく、ラウンジを利用したことが無い。
今回も残念ながら時間が無さそうだ。
部屋に入ると、まず目を引くのがバスルームとベッドルームを隔てる和風の壁。
これが障子のように開けば面白いのだが、ここは開かない。
ソウルと東京の『パーク・ハイアット』や、虎ノ門の『アンダーズ』等はバスルームの造りに遊び心があって楽しい。
とてもシンプルなベッドだが、ここのベッドは寝心地が良いので好きだ。
カーテンを閉めずに寝るのも楽しいが、ここではそれは無理のようだ。
この部屋は最上階の一つ下、11階にあるのだが、不思議なことにより低層のキャナル・ウォークが目の前に見える。
デスクも使いやすく、さっそく持参したPCを開いて彼女の顰蹙を買ってしまった。
デスクの上には、総支配人からの歓迎のレターとクッキー。
博多では駅や空港に近い『ハイアット・リージェンシー』を利用することが多く、『グランド・ハイアット』を利用することは少ない。
「いつもグランド・ハイアット・福岡をご利用いただきまして誠にありがとうございます。」と総支配人に言われると、ちょっと申し訳ない気がしてしまう。
でも、このクッキーは美味しくて好きだ。
広さも充分で、設備が充実している。
壁の二面、約3m50cm位が全て鏡張り。
このガラスのシンク、私のブログに何度も登場していますが、おわかりですか?
そう、ハイアット・リージェンシー・コルカタのシンクと同じなのだ。
そう言えば、ここのバス・ルームの全体感は何となくコルカタのハイアットを連想させる。
それはバスタブとシャワーにも感じる。
バスタブのすぐ隣りにシャワーがあり、両者が仕切られていないのだ。
確かにバスタブとシャワーを別々に仕切って作る必要は全く無い。
むしろ一緒の方が、濡れた足で滑る大理石の床を歩いて移動する必要が無いので便利なのだ。
ここのシャワーで面白いのは、座って使えるカランが付いてることだ。
これは虎ノ門の『アンダーズ』でも取り入れられている、和のテイストだ。
座る椅子まで用意されているので、バスタブの外でしっかりと身体を洗いたい人には嬉しい仕様だ。
二人分がちゃんと用意されている。
五つ星ホテルでは必須アイテム。
バス・タイムのあとは、いきなり寝具を着るのではなく、寛げるバスローブが必要だ。
でも、欧米のホテルではバスローブしか置いていないところがほとんどだ。
これで寝ると寝心地が悪いので、欧米に行くときはパジャマを持参している。
ちゃんと寝間着も用意されている。
彼女の寝間着姿もなかなか素敵だ。
一人の時はバスルームのテレビを重宝しているが、彼女と一緒の時はむしろ邪魔だ。
ただでさえ長い彼女のバスタイムが、更に長くなってしまうからだ。
さて、ホテルの検分も終わったので、ちょっと外に出ることにします。
そのご紹介は、また明日。