今夜は美味しいカリフォルニア・ワインを飲むことにした。
シルヴァラード・ヴィンヤーズ、ナパ・ヴァレー、エステート・グロウン、カベルネ・ソーヴィニヨン、2009年。
このワインは、有楽町のあるレストランで手に入れた。
シルヴァラード輸入元から、オーナーが来日して開くワイン会にお誘いを受けたが、その日は日本に居ないので参加出来ないとお断りした。
まさにその日、行きつけのレストランの支配人が良いワインを三本手に入れましたと言って見せてくれたのが、このボトル。
その夜は別のワインを飲んでいたので、一本を分けていただいて私のセラーで寝かせておいたのだ。
シルヴァラードは、ウォルト・ディズニーの愛娘、ダイアン・ディズニー・ミラーとご主人のロン・ミラーによって1981年に設立された。
ワイナリーのある場所は、カベルネ・ソーヴィニヨンの聖地とも言えるスタッグス・リープ・ディストリクト。
その中心にあるシルヴァラード・トレイルがその場所だ。
シルヴァラードの名前は、近くにあった銀鉱山に由来している。
シルヴァラードと聞くと、銀座にある大好きなレストラン『シルベラード』を思い出す。
今はイタリアンだが、開店した時はカリフォルニアンで、カリフォルニア・ワインの素晴らしいラインナップを持っていた。(今はイタリア・ワインの品揃えが素晴らしい。)
何故"シルヴァラード"ではなく"シルベラード"としたのか、今も謎のままだ。
1981年から、自社畑のぶどうを用いてワイン造りを行っている。
私たちのワインは、畑の場所の重要性を語っている。
私たちのヴィンヤーズは、バランスのとれたストラクチャーとヴェルヴェットの肌ざわりを持ち、ブラックチェリーのアロマ、熟したプラムのフレーヴァー、そしてフィニッシュにはリコリス(甘草)のヒントを持つ、クラシック・スタイルのカベルネ・ソーヴィニヨンをお届けします。
シルヴァラード・ヴィンヤーズは七つの畑を持ち、その中には1976年の"パリスの審判"で優勝したスタッグス・リープ、カベルネ・ソーヴィニヨン、SLVにブレンドされたぶどうの畑も含まれている。
2009年ヴィンテージは、早飲みが基本のカリフォルニア・ワインにしては充分に古い。
でもボトリング後4年程度しか経っていないので、上質のコルクはとても綺麗。
キャップシールには、シルヴァラード・ヴィンヤーズの頭文字をあしらったトレードマークが入っている。
じっと見ていると、カタツムリのように見えてしまう。
それとも、蛇だろうか。
説明のとおり、ブラック・チェリーのアロマを持ち、樽香も心地よい。
口に含むと、ブラック・ベリー、カシス、シナモンを感じ、バニラのニュアンスも持つ。
余韻はとても長い。
過度に重すぎず、洗練されたバランスを持つボルドー・スタイルのカベルネ・ソーヴィニヨンである。
今まで飲みたいと思いながら、なかなか飲む機会の無かったシルヴァラードのカベルネ。
今夜も楽しいお家ワインでした。