青山のイタリアン、『アドゥ・マンマ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
白ワインの次には、赤ワインを抜栓。
白は南のカンパーニャ州とシチリア州のワインだったので、赤は北のピエモンテ州のものを選んだ。
ステファーノ・ファリナが造る、レ・ブルーメ、ランゲ・ロッソ、2009年。
造り手のステファーノ・ファリナについては良く知らない。
このレ・ブルーメの2009年は特に出来が良いそうで、ジャパン・ワイン・チャレンジで金賞を受賞している。
ネッビオーロ40%、バルベーラ40%まではピエモンテのぶどうなのでわかるが、残りの20%はメルローなのだ。
個性の強い三種のぶどうのマリアージュのためか、飲んでみるととても複雑で奥行きのあるストラクチャーをしている。
口に含むと、豊かな果実味を持ち、ブラック・チェリーやブラック・ベリーなど、黒い果実のニュアンス。
バニラの香りもあり、樽香も心地よい。
タンニンは円やかで、酸もある。
フレンチ・バリックで熟成させ、アルコール度数は14.5%。
タリオリーニを使った、イタリア産黒トリュフソースのパスタ。
メニュー上は、黒トリュフはジャガイモのニョッキとの組み合わせだったが、それをタリオリーニに代えてもらったのだ。
取り分けてもこんなに量がある。
黒トリュフの香りが素晴らしい。
手打ち麺はコシが強く、食べている内に柔らかくなることがないので、最後まで美味しく食べることが出来る。
メイン料理は、オーストラリア産牛肉のタリアータ、ローストポテト添え。
このヴォリュームも半端ではない。
今夜も食べ過ぎのようだ。
でも、赤ワインに合ってとても美味い。
もうお腹はいっぱいなのだが、『アドゥ・マンマ』自慢のフォルマッジオを食べない訳にはいかない。
そこでお奨め三種盛を頼んだが、今夜はこの四種類が美味しいからと、四種をしかも大盛りで出してくれた。
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ、タレッジョ、ペコリーノ・トスカーノ・フレスコ、ともう一種類。
「ほんと、いっぱい食べたわね。でもドルチェは食べましょうね」と彼女。
結局、今夜のデザートの盛り合せを注文。
彼女が食べる量は私と互角だのに、どうしてこんなにスタイルが良いのだろう。
脚の長さは生まれつきにしても、すらっとしたボディラインには見とれてしまう。
「何を考えているの、顔がにやけているわよ」と言われ、我に帰る。
彼女と過ごす、今夜も楽しい青山の『アドゥ・マンマ』の夜でした。
”トッシーナ”さん、素敵なお店のご紹介、ありがとうございました。