今夜は彼女と銀座に昨年末に出来た新しいお店、『トロ・ガストロ・バー・トーキョー』で待合せ。
友人がプロデュースしたお店で、店長も知り合いなので訪問することにした。
このお店は、メキシコシティ生まれで米国の人気シェフ兼レストラン経営者の、リチャード・サンドバル氏が日本で開いた最初のレストランなのだ。
彼女が「お店は泰明小学校の前よね。それならわかるわ」と言うので、店で待ち合わせ。
正面玄関を入ると目の前に優雅な階段があり、客を二階に誘う。
一階にはバーコーナーや気軽なテーブルが並び、二階ではもっと落ち着いて食事が出来るようになっている。
階段の上には素敵なシャンデリア。
階段を上に上るに連れ、今夜の料理への期待が膨らむ。
前々日に予約したので二階は満席だと言われたが、支配人が気を利かせて二階の良い席を確保してくれた。
ところが、待ち合わせ時間になっても彼女は現れない。
どうしたのだろうと思っていると、スマホに電話があり、「ねえ、お店どこなの。迷っちゃった」とのこと。
やはりわかりやすい場所で待ち合わせ、一緒に来ればよかったと反省。
でも、彼女が遅れたおかげでワインも料理も選んでおく時間が取れた。
早速、白ワインで乾杯。
メキシコ料理のお店なので、メキシコ・ワインを選択。
ラセット、ソーヴィニヨン・ブラン、2013年。
ラセットの起源は、1920年台初頭にドン・アンジェロ・セットがイタリアからメキシコに渡ってきたときに始まる。
ラセット・ワイナリー自体は1974年創業と、メキシコのワイナリーにしては新しい。
メキシコのワイン生産の歴史はスペインによるメキシコ征服に遡り、例えば私が好きなカーサ・マデロは1597年創業である。
ラセットのワインを飲むのは初めてだが、このシリーズはコスパが良いことで有名なようだ。
色合いは淡い黄色。
フレッシュな果実香を持ち、若草の香りも。
酸味もあり、爽快な辛口。
メキシコのワインはパフォーマンスが高く、もっと輸入されれば良いのにと何時も思う。
カクテル・グラスへの盛り付けが素敵。
「確かに今までのメキシコ料理のお店とは違うわね」
「うん、アメリカのセレブが好きそうな感じだね」
彼女に、店のコンセプトの説明を予めしておいたので、彼女もどんな料理なのか興味津々だたようだ。
チリソースの色は薄いが、結構辛い。
ハラペーニョ、トマト、アボカドの配合が絶妙で美味い。
彼女と過ごす、銀座の『トロ・ガストロ・バー・トーキョー』での楽しい夜の続きはまた明日。