今夜のお家ワイン、シャトー・ケフラヤ、レバノン | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は何を飲もうかとセラーを覗きこむ。


おや、このボトルは・・・、それはレバノンのシャトー・ケフラヤ、2002年。


随分以前に購入してセラーで寝かせておいたボトルだ。


それにしても2002年とは随分古いヴィンテージだ。


そこそこ高価なワインだが、13年の年月に耐えられるのか少し心配。


レバノンは今では危険なイメージがあるが、古来よりワイン生産が盛んな実り豊かな地で、その歴史は5000年前にさかのぼると言われている。


そして第一次世界大戦の後にフランスの植民地となったことから、ベッカー高原に多くの近代的なワイナリーが生まれている。


最近では、両親がレバノン系のカルロス・ゴーン氏が、レバノンのワイナリー、イクシールに投資したことから、レバノン・ワインが話題となっている。

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シャトー・ケフラヤはレバノンで二番目に大きなワイナリーで、レバノン内戦の間もワインを造り続けたことで有名。


日本ではメルシャンが輸入代理店となっていたので、私も今まで何本か飲んでいる。





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コルクはとても上質で、状態も良い。


メルシャンで購入後、私のセラーで7~8年は寝かせていた。




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こんなに状態が良いということは、上手く熟成しているかもしれない。


コルクには、シャトー・ケフラヤの名前とヴィンテージ、そしてワイナリーの絵が刻印されている。



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それにしても綺麗なコルクだ。


コルクが良いと、ワインが上質に思えてくる。





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色合いはとても濃い。


果実香は控えめだが、ひねた熟成香は無い。


口に含むとタンニンは円やかで、しっかりとした黒果実のニュアンスを持つ。


これはなかなか美味い。


数年間動かさずにセラーで寝かせておいたので、状態が良い。


セパージュは、比率はわからないが、カベルネ・ソーヴィニヨンをメインに、シラー、サンソー、ムールヴェードルがブレンドされている。


久しぶりに美味い中東ワインを飲んだ、楽しいお家ワインでした。