西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で開かれたワイン会に彼女と共に参加した楽しい夜の続き。
今夜の白ワインは、ドメーヌ・ゴビーのレ・カルシネール、VDP・デ・コート・カタラン、2009年。
ドメーヌ・ゴビーは南仏のスター・ワイナリー。
ビオデナミ農法を貫き、畑造り、土造りに全力を傾注している。
自然でフレッシュで、果実味豊かな素晴らしい白である。
セパージュは、ミュスカ50%、シャルドネ30%、マカベオ20%。
魚料理は、穴子のブレゼ、マッシュルームの香り、爽やかなオレンジ風味のソース・ヴァンブラン。
伊藤シェフの料理は、味だけではなくヴォリュームも魅力。
肉料理は、パセリクルートをのせた豚フィレ肉のロースト、ジャガイモのエクラゼと黒オリーブのジュー。
この料理も美しい。
そして美味。
肉料理に合わせる赤は、アルフォンス・メロのサンセール、プティ・ムシエール、2009年。
サンセールの赤とは珍しい。
ぶどうはピノ・ノワール。
アルフォンス・メロは、サンセールで代々家族で受け継いできた名門の造り手。
現在の当主で19代目となる。
サンセールはロワールといってもブルゴーニュのシャブリ地区に近く、このピノもブルゴーニュの美味しさ。
デセールは、キルシュ香るイチゴのミルフィーユ、ベルヴェンヌのアイスクリームと共に。
女性シェフらしい、とても可愛いデセール。
シャトー・デュ・モン、サン・クロワ・デュ・モン、2011年。
サン・クロワ・デュ・モンは、貴腐ワインの聖地、ソーテルヌの対岸にある産地。
高品質の貴腐ワインを生み出しながら、ソーテルヌに較べればずっとコスパが良い。
今夜も、料理にもワインにも満足。
西麻布の『キャーヴ・ド・ひらまつ』で彼女と過ごす、素敵で美味しい夜でした。