駅は、何時も人で溢れかえっている。
目的のホームまでは、勾配のきつい階段を上ったり下りたりで、重いスーツケースを持ってはとても移動できない。
そこでポーターを雇うことにしたが、とにかく足が速く、小走りでついて行かないと、荷物とはぐれてしまう。
連結された多くの車両には、乗客が溢れている。
飛行機だと4,500ルピー掛かるが、列車だと特等でも450ルピーしか掛からないのだ。
列車の到着時間はとっくに過ぎているが、護衛に乗り込む兵士が集まってきたので、到着が近いことがわかる。
今年はまだ無いが、列車が襲撃されることがあるので、軍の護衛を乗せて走るのだ。
特等車を見つけ、ポーターと共に急いで乗りこむ。
急いで乗り込まないと、荷物を置く場所が無くなってしまうのだ。
この人は、文房具を売りにきたが、何人もの人が物差しやハサミや櫛を購入するのには驚いた。
何も列車の中で買わなくても、と思うのだが。
夕食に招待されているのだ。
食事は省略して、飲んだワインのみご紹介。
これは、三日前にも詳しく紹介した、スーラのブリュット・メソッド・シャンプノワーズ。
切れの良い素晴らしいスパークリングである。
続いて、同じくスーラ・ヴィンヤーズが造る、カベルネ・シラーズ、2011年。
これはスーラの最も一般的なシリーズの一つだが、とてもレベルが高く、気軽に楽しめる良質のワインである。
レッド・ジンファンデル、2011年。
ジンファンデルは、カリフォルニアで多く生産されている品種。
以前はカリフォルニア原産と言われていたが、今ではクロアチア地方のぶどう品種が起源で、イタリアのプリミティーボと親戚であることが判明している。
カリフォルニアでは、ジンファンデルから造られるブラッシュ・ワインをホワイト・ジンファンデルと呼び、赤は単にジンファンデルと呼んでいるが、スーラはわざわざ赤をレッド・ジンファンデルと名付けている。
さて、そろそろ深夜便でバンコクに飛び立つため、空港に移動する時間だ。
バンコクでの朝は、また明日。