ヒューストンの『トラットリア・ミア・ベッラ』での夜の続き。
面白いワインを見つけたので、これも飲むことにした。
マイケル&デヴィッドが造る、ザ・セヴン・デッドリー・ジンズ、2009年。
このワインを見ると、映画「セヴン」を思い出す。
キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした猟奇殺人を描いた映画で、強烈な印象を残した。
監督はデヴィット・フィンチャー、主演はブラッド・ピットとモーガン・フリーマン。
このワインも、「七つの大罪」に引っ掛けた名前で、”罪のSin”とぶどうの”ZinfandelのZin”を掛けている。
エチケットでは、”7”と”Z"もダブらせて使っている。
「七つの大罪」とは、傲慢(pride)、嫉妬(envy)、憤怒(wrath)、怠惰(sloth)、強欲(greed)、暴食(gluttony)、色欲(lust)のこと。
このワインは、この「七つの大罪」を犯しても飲みたいと思う、そんなワインなのだ。
ビターチョコレートとバニラの香りを持ち、強い熟成感に満ちている。
平均樹齢80年以上のぶどうを用い、アメリカン・オーク100%の樽で熟成されている素晴らしいワインである。
スカンピと書かれているが、出て来たのは普通の海老。
まあ、美味しいので良しとしよう。
フラメンコが始まると言うので、急いで席を移す。
踊り子と楽団が現れ、ジプシーの音楽が始まると、店は一気に盛り上がる。
そして、フラメンコが始まる。
思わずステージの近くに行き、写真をパチリ。
楽しい演奏とダンスが終わり、店を出ると驚いたことにそこは別のお店。
イタリアンのお店、『トラットリア・ミア・ベッラ』に入ったが、出てきたところは『アンダルシア』というスペイン料理のお店。
フラメンコを観に店の中を移動したところ、隣の店に行ってしまっていたのだ。
ヒューストンで過ごす、楽しい夜でした。