ピエモンテ州のテオ・コスタの、リガブエ・バルバレスコ、2005年。
日本には輸入されていないようで、ネットで調べても出てこない。
なんとも奇妙な虎の絵である。
どう見ても、バイオハザードに出てくるゾンビ犬、ケルベロスの虎版である。
色合いは、ネッビオーロにしては深い緋色。
最初は強いタンニンが全面に出ていたが、時間と共に開き、ふくよかな果実味が出てくる。
酸味のバランスも良い。
7年の時を経ているが、まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせる。
アントニオ・リガブエ(1899~1965)。
悲劇の印象派画家として知られ、その作風、自虐行為、精神病院入院歴等から、イタリアのゴッホと呼ばれている。
とても変わったエチケットのバルバレスコだが、とても美味いので、もしまた見付けたら買いたいと思う。
このエチケットに使われているのは、1955~56年に描かれた、”虎の頭 (TESTA DI TIGER)”という絵である。