今夜のお家ワイン、バルバレスコ・リガブエ、イタリア | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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今夜は、一昨年にミラノで購入したワインを抜栓した。


ピエモンテ州のテオ・コスタの、リガブエ・バルバレスコ、2005年。


日本には輸入されていないようで、ネットで調べても出てこない。


なんとも奇妙な虎の絵である。


どう見ても、バイオハザードに出てくるゾンビ犬、ケルベロスの虎版である。



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しかし中身は、とてもしっかりとした上質のバルバレスコ。


色合いは、ネッビオーロにしては深い緋色。


最初は強いタンニンが全面に出ていたが、時間と共に開き、ふくよかな果実味が出てくる。


酸味のバランスも良い。


7年の時を経ているが、まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせる。




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裏面には、この虎の絵の作者の紹介が書かれていた。


アントニオ・リガブエ(1899~1965)。


悲劇の印象派画家として知られ、その作風、自虐行為、精神病院入院歴等から、イタリアのゴッホと呼ばれている。


とても変わったエチケットのバルバレスコだが、とても美味いので、もしまた見付けたら買いたいと思う。



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リガブエはこのような虎の絵を何枚も書いている。


このエチケットに使われているのは、1955~56年に描かれた、”虎の頭 (TESTA DI TIGER)”という絵である。