やっとミラノに着いた。
長旅の間、既に三回の食事をとっていたが、このまま食べずに寝てしまうのはもったいない。
ドゥオーモの前は、相変わらず観光客であふれている。
ドゥオーモ前広場を横切り、ガッレリアの横道を入り、店に行く。
今日四度目の食事だし、日本はもう夜が明けるころだ。
店は『Di Gennaro』、小澤征爾さんがスカラ座公演のあとに良く利用していたところだ。
ワインは、ブルネッロを注文したが、切れていた。
ピッツェリアなので、それほど濃くない方が良いと思いなおし、マキャヴェッリのソラティオ・デル・ターニ、キャンティ・クラッシコ、2007年を飲むことに。
酸味が少し強いが、タンニンのバランスも良く、なかなか良い。
君主論で有名なニッコロ・マキャヴェッリのファミリーが所有していたワイナリーの製品だ。
これに、胡椒、バルサミコ、オリーブ・オイルを自分で掛けて味を調える。
このバルサミコが、なかなか美味い。
パスタはこれで一人前。
軽く食べるつもりが、これでは満腹を通り越してしまう。
そして、大好きなスカンピの炭火焼。
これが、非常に美味い。
ミディアム・ボディのキャンティとの相性も良い。
これで、今夜は安らかに眠りに就くことができる。
ミラノの最初の夜でした。