デザインプロジェクトとヤモリ。 | ブラウンの熊たち

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ブラウン大学在学中の日本人学生(熊たち)がブラウン大学のクレイジーな日常生活をあなたに届けるぜ!

みなさん、こんにちは!


月曜日担当のトモチーニでございまーす。お魚くわえたどら猫、追いかけて....ません。


前々回の記事にたくさんのコメントを寄せてくださり、本当にありがとうございます!
これから参考にしていきてぇーーー!と思っております。


個人的には「Youtubeで動画を撮影して投稿してみては」というアイディアが面白いなぁと思いました!
(Yutaka_Unamiさん、ありがとう!)

また、ブラウン受験記を載せるというアイディアも好きです。
たくさんの方に参考になるのではと思います。

今後みんなと話し合って、どんどんこのブログを発展させていきまっす!。






さて、今回は俺が今一番楽しんでいることについて書きます!
もしかしたら俺の今後のブラウン学生生活を左右するかもしれない、俺にとっては重要なことです。



それは.....



1


2


3....!



工学のプロジェクト!



「プロジェクトX」です。
嘘です。
「グループデザインプロジェクト」です。



俺は高校で、数学が得意でした。好きでした。愛していました。でも片思いでした。

しかし、俺はここ、ブラウンにやってきてあることに気がついた。

「数学だけじゃもの足りない....」

何が物足りないのか!!!!

それは、応用力!!!
それも、数学を実生活へどう役立てられるのか!
俺がやりたいのはそれだぁぁぁぁ!
できれば、宇宙関連の工学の道にも進みたい....


今回の工学のプロジェクトは、俺にそのような大事なことを気づかせてくれました。




さて、どんなプロジェクトなのか!

前の記事でも言いましたが、新しい、使いやすいペットボトルをデザインするプロジェクトです。


今回は俺のグループがどんなボトルをデザインしているかを紹介したいと思います。
実際にどんな授業をしていてどんな課題が与えられるのか、というみなさんの疑問に応えたいと思います。
ということで今回は俺の工学の授業を例に挙げさせてもらいます。

え?そんな疑問抱いてない?そんなこと言わずに、聞いてくだしゃい。



まず、今存在しているボトルの調査から入りました。


アメリカのボトルって、591mlなんですよ。だから日本やヨーロッパのボトルより一回りでかい。
さっすがアメリカ、なんでもビッグ。

キャップの直径底の直径持つ所の直径など、ボトルをいくつかにわけて詳しく話し合いました。




そしてホワイトボードを利用して、実際にどんなボトルをデザインしたいのかを決めます。

俺のグループは、口は外側に開くようにして、飲みやすく、そして注ぎやすいボトルにしようと決めました。
ボトルの中盤は、へこませ、持ちやすく
底は直径を大きくし、倒れないように。


常識的なことですが、これらの条件を満たすのにいくつかの壁が立ちはだかります。

まず、


1.  表面積を最小限に抑え、かつほどよい体積をたもつ。

コスト削減のため、できるだけ表面積を小さくし、使う材料を減らす。

2.  エクセルを使うので、思い通りにはなかなかならない

エクセルというプログラムを使うので、あまり難しいデザインにすると、大変な時間がかかってしまう。デザインはあくまでもシンプルに、美しく。

3.   キャップが閉まらなきゃ....

そうです、ボトルなんですから、キャップが閉まらなきゃダメっすよね。
俺たちのデザイン、ありゃなんですか?ポケモンのウツボットですか?





ということであれこれ議論がありましてー....

あ、議論の部分も楽しいです。みんなでどんなボトルが一番いいか話し合います。
グループのメンバーみんながユニークなアイディアをだしてきます。

俺が高校の時はいつも自分がグループの先頭に立ってものごとを進めてきました。
しかし、ここブラウンではそんな人たちが集まって来ている = リーダーだらけ
刺激がハンパないです。みんながそれぞれ自分のアイディアを押し通そうとする

しかしそこで負けてはいけない。
だから自分の提案が通ったときはちょー嬉しいです。



まぁそんなこんなで、広がった口のデザインは却下。シンプルになりました。



そしてエクセルにデータを書き込む。
ボトルを44の部分にわけ、それぞれの表面積、高さ、体積などを計算し、正確でかつ俺たちのデザインに合ったボトルをグラフ化する。


スクリーンの右にあるグラフが、最終バージョン。
ボトルの半分だけしかうつっていませんが、そこは大丈夫です。
回転させるので。


このデータをさらにMatLabという別のプログラムに転送し、3Dモデルを作る。

ジャーン!



3Dモデルはちょっとぺしゃんこだけど、実物はもっと細長いです!
高さは22.5センチとなってます。



イェーーーーイ!


ここで終わりじゃありませぬ。

この次にやったことが俺の前に工学という道を開いてくれたのだ。



なんと、実際に発泡スチロールシートで実物大のモデルを作ったぜ!
ワイルドだろう?




これはなぜか、俺がやったぜぇ。
みんなに強制的にやらされたぜぇ。
嘘だぜぇ。
自分でやりたいって言ったぜぇ。

んでやったぜぇ。
わがままだろぉ?



ちゃんと44部分、それぞれ切り取って、積み重ねた。
グリップの部分も、グラフ程ではないけど、ちゃんと再現出来てた。


グループの一人のルームメイトがアートが得意だということで、彼女に俺たちのボトルのロゴをつくってもらいました!


                  

俺たちのボトルは手に取っても絶対に滑り落ちない。どんな状況でも飲める!
そんな思いをこめ、名前は...

The GECKO GRIP

Geckoとはヤモリのことです。ヤモリ並のグリップを提供するボトルです。
てへ。



最後に、グループ写真!


えー、そうです、マーティン(写真左)も同じグループです。


自分たちでデザインしたものが実際に手に取ってみれる。
最高です。
俺の脳のドーパミンが一年分、放出されました。



これだ、これが俺がやりたいことなんだ。
俺はやはり何かを創ることが好きなんだ。
この思いを、俺の夢、宇宙飛行士につなげることができないか。


俺のこれからの課題です。できれば宇宙航空工学もオプションに入れておきたい。

毎日新しい発見に出会うことができ、本当に大学人生、今の所は楽しいです。




今回は、俺の取っている科目、工学の授業でどんなことをやっているのかを報告させていただきました。
もちろん、他の授業も十分楽しいです。
でも、俺が今一番楽しいと感じている科目は工学です!



俺がみなさんに言いたいことは、えーっと、うーーんと....


ものを創ることが好きな君!
俺は今、ブラウンでこんなことをやってます。


別にそんなことに興味がない君!
今自分がやりたいと思っていることでも、将来変わるかもしれないよ!
新しいことに挑戦してみて、少しでも好きだと感じたら、それをどのように活かして自分の夢を実現出来るか、考えてみてくだせぇ。




以上、左の肩だけがちょっとこっているトモチーニでした!


おやすみんみんぜみ。




                                                                          
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