扉を開くと20~30年ほど巻き戻した場所。
生息するはもうそこで生きるのも20~30年ほどの老婆。
老婆は利己的な考えを正当化し、場を治めようとした。
僕と愉快な仲間たちは彼女が運んできた空気を悟ったが、こちら側から飛び出す言葉もまた自己中心的であった。
彼女もそう思ったから自分の考えを貫き通そうとしたのだろう。
しかし所詮老婆。
若者の頭の回転には追い付かないのであった。
僕は自分と愉快な仲間たちが不利な立場にならぬよう庇いながら必要でないタイミングでは傍観者になった
何を知った?
知ったのは後に残るもやもや
朝まで討論するなどといった番組の出演者たちの気持ち
そして傍観者の僅かな胸の高鳴り
残酷
自分のことなら不快でならないが他人のことなら愉快だ
誰もがほんの少しでも。