私たちは本帰国を2年がかりで準備してきました。
アメリカ側でもいろいろあった(息子の住むとこ問題とか)のですけど、頭の痛かったのは日本の住まい問題です。
私らは各々のふるさとに帰るわけじゃあありません。
目指すは東京です。
縁もゆかりもない、東京です。
還暦過ぎちゃってるロージンに、日本の大家は家貸さないっていうじゃないですか。
保証人なんて立てられないしねー。
それに猫のタビちゃんのことがあります。
ペット可の物件であることが絶対条件です。
いずれ小さなマンションを買うつもりでいます。
それまでの繋ぎの住まいをどうすればいいのか。
ペット可のマンスリーマンション?
それとも実家に猫だけ預けるとか?
私らみたいなもんに最適なのはUR賃貸です。
でもペット可の物件は驚くほど少ない。
タビちゃんのためにも、極力引越しの回数を少なくしたい。
そんな煮詰まってた私らに救いの手を差し伸べてくれてのが、シャミおの知人です。
両親が他界して東京の実家が空き家になってるから、そこに住めばいいじゃない と言って、格安で貸してくれることになりました。
で、ありがたく今、そこに仮住まいしているわけなのですが。
結構大きな家でして、その中全部使わせてもらってるわけじゃない。
リビングキッチンお風呂トイレと、ベッドルームひとつを借りています。
トイレはあと2つ。
使っていいと言われたけど、掃除が面倒で使わないことにしました。
ベッドルームはあと3つあるのですが、それはこの家を貸してくれた人が3人きょうだいなためでして、うち2人は海外に住んでいます。
時折日本に帰国する際には、各々のベッドルームを使うということです。
つまりは短い期間ながら私たち夫婦と同居?ということになります。
それはそれでなかなかファンキーな感じで面白い。
そういうのは全然オッケーなんです。
ただ、残留物がものすごい。
さすがに私たちのベッドルームはできるだけモノがどかされていました。
そこだけで8万円かかったとか言ってたなー……
まだまだ残ってるんですよ、私らのベッドルームに。
人形の置物とか、リコーダーとかの入った箱が20箱ぐらい。
押入れの片側には、箱詰めの食器がぎっしり。
キッチンもバスルームはモノがたんまり残ってるんですよ。
カビてるようなもんが、ぎっしり。
2層式の洗濯機も黒カビがひどくて、コンインランドリーに行くことにしました。
今時洗濯機も安いじゃないですか。
だから、新しい洗濯機を買わせてください。出て行くときは置いて行くから と言ったら、何をとんでもないこと言うねん という感じで、その家にあるものは何一つ捨ててくれるな と言われました。
この大家さん、とにかく捨てられない人みたいなんです。
私の知り合いじゃなくシャミおの知り合いなので、1週間遅れでシャミおが帰国するまで、私は最低限の掃除(といってもゼイゼイハアハアもん)だけして身を潜めていました。
冷蔵庫の中にもモノが入ってたのは、賞味期限が切れてるのは捨てていいと言われたのでほとんど捨てました。
カビてる洗面器とかねー、シャミおが 気持ち悪くて使えないので新しいのを買いたい とはっきり言ったけど、よけといてくれ と言われたよねー。
そんな感じで、何一つ捨てずに家を掃除する毎日。
なかなかむずかしいけど、汚い暮らしはしたくない。譲れない。
私はこれまでシャミおのことを「捨てられない男」として散々バカにしてきました。
でも今回、シャミおなんて全然まともだと思いました。
炊飯器が3つあるんですよ?
そのうち2つは壊れてるんですよ?
それも捨てるなという。
なかなかストレスフルな暮らしですが、家を貸してくださったことは本当に感謝してるんです。
ですが1日も早くここを出て行きたいという思いは強い。
マイナンバーカードが作れて、ソニー銀行に口座が持て次第、家探しを始めます。