我が家を売る男エージェントJ氏から聞かされていたプランでは、我が家のリスティングは4月末の予定でした。

 

ところが何かを感じ取ったエージェントJ氏、急に 今度の日曜日にオープンハウスをやるぞー と言い出した。

2週間ほど前です。

 

4月末までゆっくり掃除したりしようと考えていた我々は、もう必死のパッチでいろいろやることになりました。

 

ドライブウェイや玄関外をケルヒャーで綺麗にし、玄関階段のレンガの隙間をモルタルでポインティングしました。

 

窓を拭き、地下室を片付け。

 

家の中をピカピカに、もうそれこそベースモールディングの窪みまで拭き上げました。

 

前日には花とフルーツを買ってきて、オシャンな花瓶やトレイにもりつけ、パンを焼きました。

 

そうして開かれた第一回目のオープンハウスには14組のお客さんが来ましたが、オファーは一つももらえませんでした。

 

前の家の成功体験(100組の客、1日だけでオファー16組)が残っている我が夫婦。

場所も家の大きさも経済状況も違うと頭では分かっていても、ちょっとがっかりしてしまいました。

 

利上げが進んで住宅市場が冷え込んでいる現在、ニューヨーク市では家がリスティングされてからIn Contract状態に至るまでの平均日数は、111日です。

 

あと3カ月以上もこんなことせなあかんの! 

何より超人見知り猫のタビちゃんがテンパっていてかわいそうです。

 

来週の日曜日もオープンハウスをやるぞー

エージェントJ氏の指令により、ヒーヒー言いながら次の日曜日もオープンハウスをしました。

 

今度は好意的なお客さんが多く、asking priceを上回るオファーを一つもらいました。

リスティングから12日目でした。

 

頭金64%、住宅ローンのpre approvalも取得済み。

しかもasking priceに25.000ドルも上乗せして買ってくださる、という。

 

腹ペコの犬のようにダラんと舌を垂らしてはあはあしながらそのオファーに飛びつこうとした我が夫婦でしたが、エージェントJ氏は

 

待て

 

と言うのです。

 

オファーを出しそうな人がもう一組いるから、そっちの様子見をする、と。

 

ただの頭の悪い犬と化した我が夫婦は、エージェントJ氏の言いなりですよ。

 

でもオファー側からいただいた丁寧なお手紙には、この家がどんなに気に入ったか温かい言葉で細かく綴られていて、ちょっと心動かされたな。

 

一歩足を踏み入れた瞬間からこの家のトリコになってしまいました、なんて。

男の子が二人いて、やっと自分の机を買ってもらえるって喜んでる、とか。

本当に趣味のいいリノベーションをしてくれてありがとう、とか。

 

もうこの家族に売ってあげたいな。断ったらがっかりするだろうな。

 

なんて情にほだされている犬とは対照的に、エージェントJ氏は冷静でリアリスティック。

頭いいもんね、エージェントJ氏。

ブラウン大学出てるんだもんね。

 

というわけで、我がアホ夫婦はエージェントJ氏が ヨシ と言ってくれるのをジトーっと待っている状況です。