午前0時を過ぎてしまいましたが、昨日が憲法記念日ということで、現在の憲法について考えてみました。
現在、日本には日本国憲法があり、それに基づいて政治がなされています(はずです)。
また、憲法に対して改憲をすべきとかすべきではないとかいろいろ意見があります。
そこで、まず歴史的に日本国憲法の成立をきちんと把握し、それから改憲の是非について考えてみようと思います。
よろしくお願いします。
明治になって欧米諸国と本格的に交流するようになり、近代的な法体系を定める必要ができ、そして定められたのが「大日本帝国憲法(または明治憲法)」です。
大日本帝国憲法は、明治22(1899)年2月11日に発布されました。
この憲法は、欽定憲法といって、君主(日本の場合は天皇)が定め、臣下や臣民に与えるものという考え方で制定された憲法です。
それ以降、明治、大正、昭和とこの憲法の下で、日本は統治されてきました。
しかし第2次大戦で日本は米英等連合国に敗れ、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統治下に入ります。
その中で憲法改正が議論され、日本国憲法が制定される運びになりました。
GHQ統治下で制定されたことで「押しつけられた憲法」と一部の人々はよく言います。
確かにGHQの指示の下、制定されはしましたが、GHQの草案がそのまま憲法になったのではなく、
戦後の日本の指導者たちが、自分たちの考えもかなり取り入れて、作られたようです。
そして、昭和21(1946)年11月3日に公布され、
翌昭和22(1947)年5月3日に施行されました。
公布と施行の間に半年(6か月)ありますが、これはその半年のうちに憲法の内容を周知し、
実際に「日本国憲法」の下で日本の政治が始まったのは、昭和22年5月3日でした(昭和22年5月2日までは大日本帝国憲法が有効だったということです)。
また、これは聞いた話ですが、日本国憲法の制定は、大日本帝国憲法の改正手続きに則って行われたようです。
実際、大日本帝国憲法第73条に憲法改正に関する条項があります。
この条項に沿って行われたのでしょう。
だから、いくら占領下で制定されたと言っても、上記のように日本の指導者の意見もかなり取り入れられているので、
法的にも日本国憲法は、何の問題もないと思われます。
どうしても問題だと言いたいのなら、その内容を議論すべきでしょう。
(実際、去年のNHKスペシャルでも、「昭和30年代に、当時の政治家や憲法学者たちによって法的に問題なしという結論になった」と放映されています)
この日本国憲法、今でも様々な議論があり、5月3日の憲法記念日によく議論されます。
今年の各政党から出された談話は、以下の通りです。
憲法記念日 各党談話(5月3日(金) 6:30産経新聞による配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00000505-san-pol
また、夜になって配信された各党幹部の発言が以下の通りです。
憲法記念日の各党幹部発言要旨(5月3日(金)21:24産経新聞による配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00000569-san-pol
みなさんはどう思われますか?
私の意見は、立憲民主党枝野代表の意見が基本で、談話では、公明党の意見を参考にすればいいかと思っています。
自民党は9条改正をよく言いますが、私見では以下の通りです。
現行憲法
第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
私案
第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争を、国際紛争を解決する手段としては、これを放棄する。
② 前項の目的を達するため、自衛隊を置き、何かにより我が国の安全が脅かされたとき、自衛のため、これに対処する。
他に、憲法学会では前々からこれは問題だと言われていながら完全に無視されている条文があります。
引用してみましょう。
第89条
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。
正面から捉えれば、私学助成金は憲法違反です。
しかしそれがなければ、現在の日本の教育は成り立ちません。
9条改正より89条改正が先と思うのですけどね。
現行日本国憲法、ほとんどはそのままでいいと思っています。
一部改正や加憲が必要なところがあると思います。
政治家の方々の議論を見守っていこうと思っています。