全国のうなぎ好きの皆さん、国産養殖うなぎはどこで生産されているかご存じですか。「浜名湖」とかいってしまう人は知識がちょっと古すぎ。日鰻連発表の都道府県別養殖ウナギ収穫量データによれば、第一位 鹿児島県 7,858トン、第二位 愛知県 4,205トン、第三位 宮崎県 3,574トン、第四位 静岡県 2,365トン(全国では19,167トン、2022年実績)。実は愛知県は2000年ぐらいまで長らく生産量トップ、今でも全国第二位でシェア22%と押しも押されぬ大産地なのだ。愛知県の主要産地は西尾市(一色)、豊橋市、高浜市(碧海)、いずれも三河湾沿いにある。その中でも「一色産うなぎ」は最も有名です。

 

うなぎ好きとしては「一色」に一度はいってみなければならない。名古屋に用事があったのでついでに行ってきた。一色は、師崎漁港や豊浜漁港(ともに知多半島)と並んで愛知県の三大漁港のひとつでもある。

 

名古屋から名鉄で1時間かけて福地駅までやってきた。本日はここからスタートする。

 

田園地帯の農道やあぜ道を(さんざん道に迷いながら)40分ほど走って、到着したのが うなぎ工房 兼光 である。

(*農道やあぜ道は直線にずっと続いているようでいきなり途中で途切れてしまったりするのでとても厄介である。)

 

開店前というのにこの人気である。

 

『兼光』とは一色の大手養鰻業者の一つだ。10年前に自社工場・ウナギ養殖場に隣接して、自前のウナギを使用したうなぎ屋を立ち上げた。

 

 

1959年の伊勢湾台風の後、養鰻業が盛んになった愛知県西尾市一色町。兼光は1962年に鰻の養殖をはじめた。年々養殖規模を拡大した。1973年より現在の鰻の養殖の主流であるビニールハウスでの養殖を開始。これにより、路地池より短期間で高品質な鰻を安定供給することが可能となった。現在、直営養鰻場、提携養鰻場を合わせると総養殖規模も約265,000m²にまで拡大、安定した活鰻の供給を保持している。ここ一色の養鰻池用の水源は、一級河川矢作川水系の表流水が養鰻専用水道によって供給され、より自然に近い環境で高品質な鰻が生産されている。そして兼光は2014年7月、自社工場に隣接して、一色産本格炭火手焼うなぎ専門店「うなぎの兼光」をオープンした。

 

私は開店一時間前に到着したのだが、すでに整理券は23番であった。開店してからも小一時間は待たされそうだ。

 

それでは順番が回ってくる前に周辺をちょっと偵察してみようか。道を挟んで反対側には兼光のかば焼き工場。

 

兼光淡水(養鰻事業=本業)、兼光水産(鰻卸・加工)など関連会社の建屋も隣接している。

 

もちろんビニールハウスの養殖池も。

 

近くには一色排水路。ちなみにウナギ養殖用の水はわざわざ水質の良い矢作川から引いているらしい。

 

そして対岸には、一色の船着き場と一色さかな市場。

 

一色さかな市場は新鮮な魚のお店と飲食店が入っている。安いし美味しそうでとても魅力的だが本日は兼光に集中したい。

 

一色港から三河湾最大の有人島である佐久島への連絡船が出ている。片道20分だ。スマホで調べると「アートの島」ということらしいが、私は子供のころから絵と工作が不得手であったこともあり、アートにほとんど興味がない。

 

1時間ちかくたった。そろそろ店に戻ろうか。うなぎが私を呼んでいる。

 

(続く)

 

 

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