ブロンプトンで登山。冬の北海道スペシャル。極寒期の旭岳に登ってみた。
[地図]
チェーンスパイクを装着、大雪山旭岳 2,290.9mの頂上を目指します。ロープウェイ駅から山頂まで距離3.6キロ、標高差およそ700m、所要時間は2時間の予定。
CAMP(カンプ)アイスマスター EVO
CAMPのチェーンスパイクのなかではもっとも強度が高く、雪面/凍結面で滑りにくい。2つのステンレススチールのプレート上に計13本のステンレス製スパイクが装備されたタイプ。また、スパイク自体の爪長は15mmもある。フツーのチェーンスパイクにありがちな靴底とのズレもなく、足の甲には調節バンドがつけられていてより強力に位置が固定される。チェーンスパイクは一般的に雪の低山用といわれるが、今回の高度差500~600メートル程度の雪山登攀であれば2万円以上する本格アイゼンよりも、装着のしやすさや軽さでCAMPアイスマスターEVOが向いていると思う。
但し、氷上登攀を伴う長時間・長距離のマジな雪山登山では「高い!」とか言わず本格アイゼンを使ってください。
スタート直後。ぽつんと見る点が、姿見避難小屋だ。
スタートから0.7キロ地点の姿見の池に着いた。ここからが本番です。少々休憩して息を整える。噴気が真上にあがっているのは風がない証拠です。
山頂はまだ遠い。
徐々に高度感がでてきた。右手には十勝連峰のオプタテシケ山、美瑛岳、そして十勝岳か。とんでもない高山に登っているような感覚だ。
標高1,935m地点に到達した。空気が薄くなってきたので休み休み行く。
私のチェーンスパイク・ポール・超軽量リュックの軽装備の登攀でもキツイのに、スキーを履いたまま/担いだユーたちは私とほぼ同じペースで登っていく。山頂まで行って滑って帰るのだという。スゴイ体力だ。
標高2,065m地点。
すでに十勝連峰が下に見える。
ニセ金庫岩。
そして金庫岩(標高2,220m)に着いた。金庫岩と美瑛方面の眺望。ロープウェイ姿見駅が眼下に小さく見えています。
金庫岩で休憩中、ユーたちが追い付いてきた。
最後のアプローチだ。先行したユーたちを追いかけよう。頂上までの残りの標高差70メートルぐらいだ。
5分後、急に開けたところに着いた。
北海道最高峰、大雪山系で最高地点となる旭岳の頂上である。標高2,290.9メートル。足元の頂上標は2m以上の積雪に埋もれていて「旭岳」より下の表示が見えない。
この高さから見た、2000メートル級の白い峰々が連なる景色は圧巻の一言である。
景色が凄すぎてヒマラヤにでも来てしまった気分である。
あつい紅茶を飲もう。薫り高いカウンテスグレイが雪山の気分にとても合う。
下りは早い。1時間かからなかった。遅い昼食に、旭岳レストハウス名物のモツラーメンを食べるとしよう。
(冬の北海道スペシャル、続きます。)
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