ブロンプトンでオーストラリア。

 

なぜかこの国では自転車がとてもはやっている。日本や英国ほどではないが、ブロンプトンも時々見かける。朝早く、トラム横の自転車専用道を駆け抜ける通勤サイクリストたち。いつのまにかオーストラリアは自転車先進国になっていたのだ!

 


 

1.豪州のサイクリストって、どんな人たち?

老若男女だれでもサイクリストです。通勤に使う人も多いようです。オジサンやオニーサンだけでなく、若いオネーサンやオバサンが坂をクロスバイクでフツーに登っていきます。おじいさんやおばあさんたちも負けてはいません。そこで気になるのがみなさんの体型です。


平均して大型です。クロスバイクがまるでミニベロのようです。

 

日本でよく見かけるフィットなサイクリストの方々は、街中ではむしろ少数派のようだ。

 

2.自転車の通行
主要道路では自転車走行帯が白の自転車マークもしくは緑レーンとして塗り分けて明示されている。また、公園などでは自転車進入禁止・降車等が表示され、違反した場合の罰則が設けられている。

 

車線左側に設けられた自転車レーン。


 

公園等の歩道入口には進入禁止の表示がある。


 

3.高額な罰金
自動車同様、自転車や歩行者に関しても交通違反に対して、最低152豪ドルから最高758豪ドルまでの罰金が科せられる。そして、ヘルメット着用は義務化されており、非着用の場合、ビクトリア州では190豪ドルの罰金が科せられる。(州ごとに異なる。)


ビクトリア州道交法256(1)(自転車ライダーに関する規定)によるとヘルメット非着用の罰金は190豪ドルである。ちなみに同州の道交法303A条では、馬など動物のライダーに関してもヘルメット着用を義務付けており罰金190豪ドルとこれまた自転車と同じ罰金となっている。道路上で、馬と自転車は同じ扱いなのだ。なるほど。尚、シドニーのあるNSW州ではヘルメット非着用は319豪ドルの罰金だそうで、本当に気を付けましょう。


4. シェアード・バイクの普及
最近、東京でも千代田区や港区で利用が盛んになってきたが、当地でも市街地でのシェアード・バイクの利用が盛んだ。観光客が非常に便利に使っている。但し、規則を守れないお国柄の方々や出身国で自転車が一般的でない方々はやや乗り方に問題も。

 

駅前の観光案内所前にズラリと並ぶシェアードバイク。おもに観光客が利用しているようだ。

 

自転車進入禁止の戦没者慰霊施設の前で縦横無尽に自転車で走り回る中国人観光客。不注意なのか或いは法令順守の感覚の違いなのか。

 

5.交通機関(輪行の自由度)
鉄道にはそのまま持ち込み可となっている。但し、通常でも先頭車両もしくは最後尾車両へ持ち込むことや、通勤時間帯は避けることがマナーとなっているようだ。尚、トラムやバスでは日本と同様、畳むか袋に入れる必要がありそうだ。