ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズ、サードステージ第三幕、上諏訪にある衣温泉(ころもおんせん)へ行ってきた。12月27日で営業終了という情報に驚愕して、あわてて行ってきたのだ。朝9時から10時半まで、たっぷりと楽しんできた。

 

営業終了の12月27日まで残りわずか2週間である。これは必ず行かねばならないだろう。という訳で本日12月12日、日帰りで行くことにした。但し、目的が街なかの温泉だけではコストに対するリターンが少なすぎるかもしれないとも考え、上諏訪から少し足を伸ばしてリンゴ他のフルーツ原産地買出しも兼ねることにした。

 

早朝の出発だったが、直前になって、当初出動予定の1号機 (ブロンプトン黒)の前輪がパンクしていることを発見(原因不明)、2号機 (ブロンプトンraw)に機材変更して辛うじて予定通り出発した。こういうとき、二台持ちは強い。

 

午前9時、上諏訪駅に到着した。天気は上々。衣温泉はブロンプトンで10分もかからないところにある。

 

着いた。衣温泉は諏訪市内を流れる衣之渡川(えのどがわ)沿いにある。あたりはごく普通の住宅地であるのだが、そこはかとなくのどかな昭和レトロの雰囲気だ。衣温泉の今の建物も昭和初期にできたものらしい。

 

入浴料金は200円である。洗髪代10円というのは、たぶん余計に使用する湯の料金なのだろう。(この浴場には石鹸・シャンプーは備え付けられていない。)

 

受付の人(おばあさんらしい)は不在がちだ。もしかしたら聞こえにくいのかもしれない。窓を勝手に開けて、入浴料の200円を置いて、元通り窓を閉めるのが流儀だ。

 

張り紙がしてあった。確かに急な知らせであった。だから慌てて今日来たのだ。

 

ラッキーなことに誰もいらっしゃらない!この渋いたたずまいと湯の色と上諏訪には珍しい硫黄香によって、温泉通の方々の間で高い評価なのだ。ちなみに手前がアツ湯、奥がヌル湯である。

 

伝統的な湯気抜きもある。

 

この緑!といっても、実は湯が緑な訳ではない。

 

湯は透明に見えるが、わずかに黄色の入ったような透明の湯なのだ。

 

湯の含有物質でタイルが変色しているのではないだろうか。

 

恐らくタイルは元々は水色だったのが。

 

湯の含有物質の付着による黄ばみが原因で、黄緑色に見えるのだと思う。 成分表は大正七年のもので、「含塩類炭酸泉、本泉は無色澄明ニシテ微弱ナル硫化水素臭ト佳快ナル味ヲ有シ弱アルカリ反應ヲ呈ス」「(含有成分は)クロール多量、アンモニア多量、有機物多量・・・」とあった。

 

極楽極楽。何度も何度も入って、熱くなっては冷ましてを繰り返す。汗が相当でた。いつもの炭酸水を飲もうか。

 

本日は上諏訪で衣温泉のあと、大和温泉というもう1つの素晴らしい共同湯に浸かろうかと思っていたのだが、この衣温泉がすばらしすぎて持ち時間を使い切ってしまった。このあとフルーツ買出しの予定がある。電車まで時間がないので、大和温泉には改めて出直すことにしよう。


それでは松本の今井地区へリンゴを買い出しに行く。上諏訪駅から広丘駅まで約30分輪行の上、広丘駅から自走で直売所を往復する。

 

(続く)

 

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