先週は日光白根山、今週は、磐梯山と平日をねらって歩きまわっています。でも、普段の行いが悪いせいか天気には恵まれず、雨、風、寒さにたたられ、まるで修業登山の様相です。昨日登った磐梯山では山頂から1時間下ったところで、ウェアーを脱ごうとリュックを木の根元においたところ、バランスが悪くリュックが斜度60度の谷間を落下すること約50メートル、まったく見えなくなってしまいました。中にはビデオカメラ、衣類、書類などなど。

私的には諦め90パーセント。無理して取に入って落下して、怪我、ぐらいで済まないで命の保証もなない。そんな場所に立ち入る勇気はない。後ろ髪を引かれる思いで現場を立ち去ろうとしたところ、下山途中の中年ご夫婦の御主人がなんと、無言で60度の急斜面を下りてゆくではありませんか。そうなると私も腕を組んで観ている場合ではなくなり、後をついていかざるを得なくなりました。悪戦苦闘、藪抜きの末、なんとかリュックに到達。大事なビデオも再会することができました。

しかしながら、人のためとは言いながら、怪我をすることもあり得ました。感心をすることしきりです。奥さんを含めて、あらためてお礼を言いたいと思います。

飛躍しますが、このところ尖閣問題で日本の弱腰が話題になっていますが、今回は本当に日本人の勇気と人情に触れたと思いましたよ。やっぱり日本人はすごいよ。やっぱり日本人でよかったよと思いました。御親切ありがとうございました。