結論から言わせていただくなら、今様のカンフー映画を期待していたつもりが、蓋を開けたらCGとワイヤー満載の視覚効果祭り最前線のプロパガンダ映画だったでござるの巻…な感じ。
主演も脇を固める女優さんも綺麗なんですけどね。
特にサブの妹弟子を演じる方は、前半の田舎娘の容姿と言動を前面に出したコメディエンヌぶりと、後半の金の眼帯をした隻眼の拳士の美しい強さとのギャップがカッコよかったです。
時代設定はあまり細かく言及されていないけれど、舞台はおそらく日中戦争前の中華民国時代の上海。
主な物語は、西洋人と組んで世間に害を為そうとする勢力と拳法道場各派の寄り合いのせめぎ合い?
ベタな会話コメディ要素が強くて、日本人にはなかなかスッと理解できませんが、大枠ではどうやら当時の民国政府は国に仇なす外国勢力をコントロールできてなかったぞと主張したいとしか思えません。
ウルヴァリンのパロディが却って大陸特有の相変わらずの著作権侵害にしか見えなくて、モロに逆効果だしね。
やはり笑いの要素って知的遊びの割合が大きいから、難しいものだと痛感しました。
個人的には、ジャッキーチェンのバスター・キートン的な身体を張ったコメディ方向に振り切ってほしいと思うこと頻り。
ワイヤーワークとCGがいくら緻密で高度でも、それは一瞬スゴい綺麗と思っても、それだけしか印象に残りません。
かつての香港映画を見習えと。
どうも本作はシリーズ物の第3作のようですが、それも相まってか今イチ作中に入り込めませんでした。
吹替スタントをあまり使わない方針という主演女優さんの使い方がすごくもったいないとも。
あまり作品を否定するのを是としない姿勢でいるつもりのオレも、本作ばかりはちょっとモヤモヤな残念感しか抱けませんでした。
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