コレが個人的には掘り出し物でさ!
本作にメインで登場するサメは、人を丸呑みできるほど大きくもなく、空も飛ばなければ歩きもしないし、頭が複数あるわけでもない。極めて普通の肉食系のサメ。
カテゴリー5に相当する巨大ハリケーンに襲われたアメリカの地方の街の堤防が高潮で決壊し、街のほとんどの住居の一階部分は水没。
そこへサメ映画界ではおなじみの淡水でも生きられるメジロザメが街路にウヨウヨ流れ込んできて逃げ遅れた人たちを捕食するという物語の流れ。
それなりにリアリティもありますし、キワモノに走らない演出も手堅く、インサートカットの撮り方も巧いし、高波など水を描くCGのクオリティも高い。
そんな風に作品がマジメなその分、手を噛みちぎられたり、血糊と残酷描写もそれなりにあるので、そういうの苦手な人はとりあえずご注意を。
そんな感じで襲われて水中に引き込まれて、てっきり食べられたと思ってた人が、ケガを負っているものの突然再登場するというドッキリ演出もあります。
物語は、臨月間近な妊婦さんと巡り合う若い黒人女性と、育成援助目当ての里親に引き取られている3人の子どもを中心に進みます。
この人物関係のストーリーがサメ映画にしてはよく出来ているところが逆に珍しい。黒人女子の伯父さんにあたるサメ生態研究の博士も実直な働きと活躍に終始。
その分、メガロドンとかシャークネードやセーヌ川みたいなハチャメチャなサメ映画を期待している方には物足りないかも?
とはいえ、映画的にも妊婦さんは当然ながらピンチの真っ最中に産気づきます。
そこから期せずしての✕✕✕✕。
ちゃんとそれも前半に伏線は張ってあったしね。
本当によく出来た脚本。
1時間半でさっくり観られるし、コレはコンパクトな良作。オレは好き。
ゴールデンウィークでサメ日和な気分の際は、ぜひどうぞ!
https://eiga.com/movie/105850/
