昨夜は、先日からの東南アジア方面の作品の好印象から調子に乗って、今度はタイ映画。
簡潔にオレの感想を述べるならば、迂闊にもトレマーズを期待して観てみたら、想定外に時空を超えてハヌマーン風味だったでござるの巻…って感じ。
主役は地方から上京してバンコクで活躍中(現在、所属事務所の女社長と揉めてスキャンダルの渦中ではあるけれど…)の若きラッパー、ヒロインは同郷の美人ユーチューバーと、ナウなトレンドスパイスを振りかけているつもりなんでしょうけれど、コレが制作側の意に反して大概が空転気味。
地下に棲む大型肉食トカゲな容貌のモンスターに犠牲者が齧られて食されたり血糊が飛び交う描写と同時にセクハラ・パワハラやり放題な地方の顔役が悪ノリするベタなコメディ演出をかましてくるので、観ている側は困惑モードから脱してストーリーへ没入すること、なかなか能わず。
過去に両親を亡くして祖父に育てられた主人公がその祖父の逝去きっかけで帰郷して遺志を引き継ぎ、郷里に貢献する姿を物語のバックボーンにしたいのは読み取れるのですが、如何せん登場人物たちの言動が土曜の昼下がりの地上波吉本新喜劇のベタな笑いと脚本の整合性に及ぶべくもないダダすべりなコント感。
そこから図らずもオレは、30年以上前に見たウルトラ兄弟とタイの神話の神様が競演するという日泰合作の珍作特撮映画ハヌマーンを思い出したわけです。
あの作品でも突然少年が交通事故死したり、怪獣に対峙する白い猿様の巨神が踊り出したり、日本人の持つ仏教的な諸行無常とは少しズレた死生観や世界観が作中に漂っていましたが、本作でも犠牲者の手首が飛んだり、唐竹割りのように脳天から人体真っ二つとか、血糊と粘液多めなゴアなカットが満載のわりに、オフビートコメディタッチ演出という、ワケのわからなさ。
結果的に異国情緒が過剰となって素材本来の味が好きな日本人にはちょっとスパイス利きすぎ! メインキャストは美人だしイケメンなんですけどね…。
それを踏まえて作品全体をエスニック風味として楽しめるかどうかが、本作を観る際の肝かと。
オレはタイ料理もわりと幅広く好きなんですけどね。
本作は残念ながら味覚にちょっと合わなかった
これまた惜しい。
ここいらで旨いガパオライスが食べたい…。
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