これ、思いの外、儲けもの!
冒頭の、舞台となる幽霊屋敷である洋館の嵐の中の登場シーンがミニチュア特撮であることで、まずかなりの加点ポイント。
70年代の日本を舞台に、目指したであろう往年のハマー・フィルムっぽさが、今やそこにはレトロさも溢れ、映像レベルも予算やスケールとしても、火サスや土曜ワイド的な雰囲気を漂わせつつ、そのドラマ以上劇場映画未満なお手頃感とか、今になるとかなり濃いめのキャスティングなど、その趣きは極めて深い。
そもそも物語の導入にだけ中村敦夫を使うという、その贅沢さ。
主演は、当時まだ20代後半のクールさとシャープさを携えた中尾彬と後の妖艶な色気全開前のあどけなさも眩しい松尾嘉代のカップルという特濃っぷり。
その中でもオレが特段惹かれたのが、洋館の使用人の高品格のカジモドっぷり。
言葉と耳が不自由な設定でやたらと襲いかかってくるそのまっすぐな凶暴性。
屋敷の主人である南風洋子を絶対崇拝している感が切なくもあります。
さらに特筆すべきは、死せる小林夕岐子の美しさ。
個人的には、ウルトラセブンでチブル星人に作られたアンドロイド役の金髪美女のイメージが強かったですが、本作もなかなかどうして美しい。整形手術してなくても昭和美人の顔の造作はハンパない。
本来、オレはこの手の顔が好きだったんだよなと改めて思い起こされました。
設定的に催眠術が施術対象の死後に影響するかどうかは些か怪しいところではありますが、脚本自体は70分のボリュームとしては展開がちょうどいい感じ。
それにしても、まさかミラーマンの御手洗博士がね…。
さあ、次はシリーズ看板役者の岸田森のチェックか…。
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