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昨夜は、偶然見つけたジョン・ウー監督の新作を。


ストリートギャングによって最愛の息子と自分の声帯を失った男の復讐譚。


ほぼ全編にわたって主要キャストのセリフ無し。


そういう意味では、ジョン・ウー監督としては、己の一般的なセルフイメージからの脱却を意図している作品だと思われます。


鳩もオートマチック2丁拳銃もほぼ封印。


病院の窓辺に不意にインコが飛んできますが…。


主人公はどうやら溶接スキルも持つ一般的な電気技師の設定っぽいから、銃器の扱いも格闘術にしても素人なので、監督の代名詞とも言える輪舞曲のように流れる華麗な銃撃アクションシーンを期待しちゃダメ。


かと言ってまったく無くはないけどね。


主に映画は、目線の芝居とその先にあるモノや情景、環境音のみで物語が進みます。一部、夫婦間のスマホのチャット画面挿入もあり。


この演出の試み自体は評価できるし面白いとは思うのですが、それが結果的に作品にちゃんと反映されて効果的かどうかはまた別物。


オレ的には、具体的なセリフがないと登場人物に感情を載せることがなかなか難しかったです。


個人的には、ジョン・ウー監督がひと皮剥けて新しい作風を模索するも、それが成功するには及ばなかった意欲的な実験作としての位置づけって感じかな?


監督ならもっとエモく上手に撮れるはず。


さらなる高みへ到達するそのためのステップとして本作を捉え、次作を期待いたします。


自分の二十代の映画の聖典を作った人を、オレはまだ信じています。


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