小学校高学年あたりから、主に美術クラブの有志メンバーを中心として、月刊ロードショーやスクリーン、キネマ旬報をチェックしては観たい映画や観た映画をネタに再現した寸劇やらコント的な事をしてふざけていたオレたちの周囲の面子。
本作のテレビCMのライフル構えた学生服で「数学できんが何で悪いとや!」の決めゼリフに、ものの見事にどハマり。
そのアナーキーな絵面に、誰もがこの映画を観たくて仕方なかった記憶があります。
しかし、そこはしがない一地方都市。
いくら本作が日活の正式配給とはいえ(オレはてっきり東映だとこれまで思い込んでいた…)この手のインディーズ発端の映画、もしかしたらロマンポルノ系の配給で限定公開された可能性は当時無きにしもあらずですが、リアル中学生だったオレたちは、実際のところ誰一人観ることはできませんでした。
そのかわりと言っちゃあ何ですが、ベトコンと米軍側に分かれて、観たばかりの「地獄の黙示録」ゴッコして遊んでいました。
それにしても、本作は当時のオレたちの期待に違わず面白い!
乱暴だしムチャクチャな話なんですが、そのエネルギーこそが愛おしい。
映画デビュー2作目となる、人質役の浅野温子が恐ろしく眩しいし。
もしかしたら本作は、ひたすらそれを愛でるべき映画かもしれないとすら思いました。
何より博多近辺の気風や土地柄ってものも熱く濃く感じられる気がしなくもないし。
説得役の生活指導の教師(河原崎長一郎!)が「お前とは去年一緒に酒を飲んだ仲じゃないか?」とかメガホン使って語り始めるしさ。
昭和って、やっぱりポリコレもクソもあったもんじゃない。高校ともなりゃ少しの酒くらい飲むでしょってなもんで。
しかも乾杯ビールはノーカウント。アレは飲酒には入らない。
良くも悪くもコレを観た日にゃ、当時の若者はみんな自分も映画を作りたくなったに違いない気がしました。
しかし、眩しい女子高生の浅野温子のお母さん役が宮下順子なのは、日活とはいえ、ちょっと反則な気もしました。
とりあえず自主制作映画万歳!
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