昨夜は、たぶん幼い頃にテレビの雨傘番組で見たことある記憶がなくはないけれど、物心ついてからは見る気にはならなかった日活唯一の怪獣特撮映画を。
日本映画って、どうしても配給会社によって作品のカラーが決まってしまう。特にバブル前の昭和まではそれが顕著。
オレも子供の頃から寅さん映画や木下恵介作品メインの松竹に怪獣映画が撮れるもんかい!って、ギララを積極的に見ようとは思わなかったもんね。
おかげで未だにリメイク以外のオリジナルは未見です。
閑話休題。
やはり日活系の俳優さんには軍人顔や、研究系の博士顔の人が少ない。都会的な不良青年、警察系は豊富なんですけどね。
本作も少しハスッパ感のある記者の川地民夫が主人公。
その脇を日米ハーフらしい設定の藤竜也や研究者役の和田浩治が固める布陣。
そこには拭いきれない当時の都会の不良感が漂う。
ヒロインの山本陽子が超絶に可愛いけどね。
それにしても本作のガッパは、南洋から拉致された子供を追って富士山を仰ぎ見ながら相模湾から上陸して夜の熱海の温泉街を破壊してから河口湖の湖底に潜伏してそこを不協和音発生装置で追い出されると一転日光に飛び、そこから陸路で羽田空港に向かい子供と再会を果たすという、まるで地方のお上りさんの関東観光ルートみたいに動きます。
もしかして上野や浅草と皇居にも顔を出した?
しかし、日光から国道4号線を南下して羽田に向かったとすると、都心部は既に蹂躙されてるじゃん?というツッコミはさておき、富士の麓の研究施設から羽田へ仔ガッパを搬送するにあたって、大型ネットを2隻の飛行船で吊り上げてからヘリコプターで牽引して空送するってアイデアには少し感心。
本作の、怪獣にも断ちがたい親子の情があるという、まるで松竹のようなストーリーは、国内はともかく海外ではそこそこ受けたようですね。
そして最後のシーンで、三角関係の恋の鞘当てに疲れたヒロインの山本陽子が男2人に別れを告げて立ち去り、それをライバルから「このまま追わずに放っといていいのかよ」と言われた川地民夫が意を決して走って追いかけるという演出が、何はなくとも日活らしいっちゃあ、日活らしい。
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