オリジナルにはひさしぶりのしみじみ感…


昨夜はまた古めの1966年公開の香港映画を。


かつて「香港のクロサワ」と称されたキン・フーの第2作目にあたるショウ・ブラザーズ製作の時代劇。


まずはこの頃の作品にはありがちな話で、現代感覚に照らし合わせると、ストーリーの展開とアクションがとにかく遅く感じます。


本作もご多分に漏れず、主役悪役問わず、人物の登場シーンでは見栄のような演出と間があり、舞台劇のような空気感もあって、牧歌的なスローテンポ。


その反面、凛とした小柄な美人ヒロインによるアクション時代劇という、時代を突き抜けた作品の先進性。


何となくタランティーノが、リメイクを試みたという噂にも信憑性がある気がします。


個人的には、ブルース・リー登場以前に本作を作れたというところを、楽しめるかどうかが観客に問われている気がします。


時代がかったセット組みにロケーション。


アナログでゆったりした特殊効果と殺陣。


そこに京劇のエッセンスと、後のミシェル・ヨーやチャン・ツィイーたちが活躍するアクション作品の源流を感じなくもない。


オレが未成年の頃に読んだサブカルエロ雑誌のコラム記事等で読んで憧れた、地方の田舎のガキが生涯で観ることなど到底に叶わぬと思われたカンフー映画の古典的名作が、自室でこうして観られる日が来るとはね…。


オレなんかもうその段階で、胸いっぱいの感動と感激。


懐かしさすら感じる原点オリジナルと邂逅できた至福。


ニュータイプ同士がめぐりあった瞬間に思念が交流し、時間と空間を超えてわかり合えたと思えたかのような、この感覚。


もしかしてどんなジャンルにしろ、古典的名作の今となっての立ち位置とは、そんなもんかもしれませんけどね?


最後の蛇足で言うと、終劇のクレジットの出る止め画のシーンの子役の中に、後の香港映画の常連的脇役のマース(火星)がいる気がする。


全然、顔が変わっていない…。


https://eiga.com/movie/19029/